| プリウスは6年ごとにモデルチェンジを繰り返しており、2022年の次の2028年にピュアEV化されると目される |
2025年には「水素」プリウスの可能性も
さて、2022年に5代目に突入すると言われるトヨタ・プリウス(プリウスは6年ごとにモデルチェンジを繰り返している)。
現行モデルが登場して「エロい」というキャッチコピーにて展開したり、そのアクの強さが批判されたりしたのが昨日のように感じられ、「時がたつのは早いものよ」と改めて思い知らされます。
次期プリウスも「ハイブリッドを継続」
そこで次期プリウスについてですが、いくつかウワサが出ており、まずは「次世代プリウスもハイブリッドを継続」というもの。
現在世界中のいくつかの国や地域が(早ければ)ハイブリッドであろうともガソリンエンジンを搭載するクルマの販売を禁止しようという状況ですが、欧州だと多くの国が2030年に「ガソリン禁止」を掲げており、よって2022年に登場する新型プリウスではハイブリッドを継続し、2028年に登場するであろうさらなる新型プリウスにてピュアエレクトリックへと移行するのでは、と見られているわけですね。
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実際のところ、トヨタの重役が「プリウスは一つのアイコンであり、ハイブリッド車のラインナップ中で重要な役割を果たす」と発言したとも報じられていて、またある報道では「新型プリウスはGA-C(カローラ等に使用される)プラットフォームと電気自動車用のbZアーキテクチャとを統合した、欧州用のE3プラットフォームをベースにしたハイブリッドになる」とも。
トヨタはまだしばらくは「ハイブリッドを核に据える」
そしてトヨタ・モーター・ヨーロッパにてマーケティングと製品企画を担当するアンドレア・カルルッチ氏によると「プリウスはいつであっても新技術のフロントランナーとしての役割を維持しなければならない。プリウスは明らかに象徴的な存在であり、我々が何者であるかを象徴しているクルマである」とのこと。
加えて、ハイブリッド車は依然としてトヨタにとって「最重要車種」であり、今後もハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車など、BEVに代わる一連のモデルを提供することを計画していると述べています。
実際のところ、トヨタはたびたび自社の強みを「ハイブリッドにある」と主張しており、その理由としては「充電と放電に関する技術においては他社に先んじている」というもので、これによって「同じバッテリー容量においても、他社製品よりも長い距離を走ることができるハイブリッド車を作ることができる」というもの。
もちろんこの技術を応用すれば優れたEVもできそうですが、トヨタはさまざまな理由にて急激なEVシフトを避けており、より安価にて製造できるハイブリッド車を重視しているようですね。
次期プリウスについては、アクアに搭載されている新世代の「バイポーラ型ニッケル水素電池」が採用され、ハイブリッドシステムの高出力化と高効率化が図られる見込みだといい、この技術は将来的にトヨタの他のハイブリッド車にも徐々に採用されてゆくものと見られます。
エンジンについては現行の1.8リッターのアップデート版が搭載され、2025年(フェイスリフトのタイミング?)には、現在実験段階にあるトヨタの水素関連技術を用い、より進化した”水素”電気プリウスPHEVが登場するというウワサもあるようですね。
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参照: Autocar