| ここまでMR-Sをハードにチューンしたクルマは見たことがない |
実際にMR-Sはけっこう高いポテンシャルを持っていたようだ
さて、ぼくの中では「南アフリカとチューンドカー」というのは全く結びつかないのですが、実際には南アフリカには様々な過激なチューンドカーが存在し、これまでにも超ワイルドなDTMレーシングカー風アウディA6アバント、ホットロッド風のトヨタ・ランドクルーザー、V12エンジンを積んだトヨタ・ハイエースなどの存在が報じられています。
加えて、モータースポーツ自体も盛んだったと見え、「最初のMモデルが発売される前に、M部門によって改造された」幻のMカーであるBMW 530MLEといった存在も。
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そして今回、850馬力のトヨタMR-Sが登場
今回紹介するのは南アフリカのピーテル・ジーリーさんという人が製作したMR-Sのレーシングバージョンで、購入後すぐにパワー不足を感じたピーテル・ジーリーさんはエンジンを3.5リッターV6へと換装し、さらにはターボチャージャーを追加して850馬力を発生させるクルマを作り上げることに。
はたしてピーテル・ジーリーさんはこのクルマを駆ってクニスナ・シモラ・ヒルクライムで優勝することになりますが、同ヒルクライムレースにおける過去の優勝車につき、1台を除いてはすべて4WDだったといい、ここからもピーテル・ジーリーさんの作り上げたクルマの優秀さをうかがい知ることが可能です。
ちなみにエンジンルームはこんな感じ。
もともと搭載されるのは1.6~1.8リッター4気筒自然吸気エンジンですが、3.5リッターV6を収めてもけっこう余裕があるようですね。
タービンはひとつなので、「かなりのドッカン」だと思われ、遮熱板による熱対策が施されています。
エアロパーツに関しても多大なコストがかけられ、車体各部にはカーボンファイバー製パーツが装着されており、フロアにもカーボンファイバーとケブラーとで作られたパネルが貼られて「フルフラット化」されている、とのこと。
そしてリアには巨大なウイングとディフューザー。
テールパイプはシビック・タイプRのような3本出し。
なお、ピーテル・ジーリーさんによると、さらなるパワーアップやエアロパッケージの改良も今後の予定に入っているといい、まだまだこのクルマは成長の余地がある、ということになりそう。
もともとが非力でもあり、カスタムする人もそれほどいないMR-Sだけに「さほど速いという印象はなく」、しかしこれだけのポテンシャルを秘めていた、ということにも驚かされます。
この「850馬力」MR-Sのインテリアはこうなっている
ちなみにこのMR-Sのインテリアはこんな感じ。
当然ながら内装はすべて剥がされ、必要なものだけが残され、そしてロールケージなど競技に必要なものだけが追加されています。
こちらは助手席。
フロアなどはカーボンファイバー製パネルで覆われています。
850馬力のトヨタMR-Sを紹介する動画はこちら
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参照:Cars.co.za