>トヨタ/レクサス(Toyota/LEXUS) ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

ついに日本でもレクサスLMが発売?トヨタのお膝元から「生産工場を移管する準備開始」との報道!

2022/02/14

ついに日本でもレクサスLMが発売?トヨタのお膝元から「生産工場を移管する準備開始」との報道!

| ボクは超高級ミニバンには「非常に多くの潜在需要」があると考えている |

世の中には「アルファードでも不十分」「仕方なくアルファードを購入している」人も少なくない

さて、主にアジアにて販売されており、絶大な人気を誇るレクサスLM。

言わずとしれたトヨタ・アルファード/ヴェルファイアのレクサス版ということになり、発表当初は日本導入について「ない」とされていたわけですね。

ただし今回、中部経済新聞が「トヨタがレクサスLMの国内投入を計画している」「国内の高級ミニバン需要に対応」「レクサスのブランドパワー強化」「(現在アジア向けに生産している)レクサスLMの生産を、いなべ工場(トヨタ車体)から田原工場(トヨタ)へと移す」「発売は3年以内」と報道しています。

もちろんこれはトヨタの「地元」からのニュースであり、かなり信憑性が高いと考えて良さそうですね(同様に、マツダのニュースについては、広島の地元メディア発信のものがけっこう確実だったりする)。

lm-gallery-1-0220-2880x1480

トヨタ車体の「いなべ工場」とは?

なお、工場移管の理由については「品質担保」のためだと考えるのが妥当かも。

現在「輸出用」レクサスLMを製造するのはトヨタの子会社であるトヨタ車体で、ここでは福祉車両やミニバン、SUVを製造しており、いなべ工場だとレクサスLMのほか、アルファード、ヴェルファイア、ハイエース等を生産しています(トヨタ車体の吉原工場ではランドクルーザー、レクサスLXを製造している)。

ただ、見る限りでは、いなべ工場にはレクサスの定める「匠」がいないようで、そのため「9名の匠」を保有し、レクサスのフラッグシップモデルであるLSを製造する田原工場へと生産を移管し「日本市場で求められる品質」を担保しようとしているんじゃないか、ということですね。

LM-1-2880

レクサスLMとは?

そこでこのレクサスLMについてざっとおさらいしてみたいと思いますが、これは2019年4月の上海モーターショーにて発表されており、主に中華圏をの富裕層を対象とした高級ミニバン。

レクサス自身がこのLMについて「高級セダンのフラッグシップであるLS、高級GTクーペとしてのLC、高級SUVのフラッグシップたるLX、高級ヨットLYに続く”第五の”フラッグシップ」だと述べています。

上述の通りベースはアルファード/ヴェルファイアとなりますが、内外装が「レクサス仕様」となっており、一部仕様では運転席と後部座席とを「隔離」する仕切りが設けられており、現地では完全に「愛人市場」を狙ったものだと言われているようですね。

lm-gallery-0221-35-2880x1480

「レクサス史上、スピンドルグリルは最大だ」。中国レクサスがついに初のミニバン”LM300h”を1833万円から受注開始

| なお4人乗りの上位モデルは2304万円 | レクサスの中国法人が、レクサス初のミニバン「LM300h」について2月24日に発売すると発表し、さっそく先行販売を開始。LM300のベースとなるのはトヨ ...

続きを見る

なお、日本での発売は上述の通り「未定」ではあるものの、2019年の時点で(日本の)特許庁において「LM350」「LM300h」が商標登録されており、トヨタとしては今に至るまで日本市場での可能性をずっと探っていたのかもしれません。

中国・香港はじめとする中華圏ではもともとアルファード/ヴェルファイアの人気が高く、よって日本からの並行輸入も多数あったと言われ(現地でのグレード展開が少なく、とくに豪華グレードが現地では導入されていなかったからではないかとされている)、ブランドショップがたちならぶあたりでは「アルファードとヴェルファイアが行列をなしている」のが日常的な風景であったわけですが、中華圏では「大きなクルマがお金持ちの象徴」だったり、快適性やゆとりある室内が非常に重要視されること、そして何よりも押し出しの強い顔つきが支持されることから、レクサスLMの成功は最初から約束されていたと考えていいのかも。

lm-gallery-5-2880x1480

日本でレクサスLMは売れる?

そこで気になるのが「日本でレクサスLMは売れるのか」。

レクサスLMを日本で販売するならば、1500万円以上は確実ということになりそうですが、ぼくとしては「やっぱり売れるんじゃないか」と考えています。

レクサスディーラーではよく「LM待望論が強い」という話を聞きますし、トヨタとしても現場の情報を重視していると思われるので、今回の「レクサスLM発売に向けて動く」という行動については「十分に市場がある」と判断したからなんじゃないかと捉えることも可能です。

lm-gallery-14-2880x1480-211116

そして「どういった人が買うのか」ということですが、当然ながら富裕層で、複数の子どもがいる家庭だと思われます。

現在、複数の子どもを持つ富裕層が選択できるクルマはさほど多くはなく、たしかに高級SUVはいくつか存在するものの、乗降性や室内の広さに関してはミニバンに劣るため、「アルファードやヴェルファイアを選ぶ人」も多いもよう。

lm-gallery-17-2880x1480

実際のところ、ランボルギーニやフェラーリのイベントにて、家族で参加されるオーナーさんの「アルファード率」はけっこう高く、そしてよく口にしているのが「他に選択肢がない」ということ、そして「アルファードのイメージがあまりよろしくない」ということ。

つまりアルファードを積極的に選ぶ顧客がいる一方、アルファードしかないからという消極的な選択にてこれを選ぶ人々もいるということで、アルファードよりも快適で、かつアルファードの(よろしくない)イメージから脱却できる選択肢があれば、そこに富裕層が飛びつく可能性も非常に高い、と考えられます。

そしてレクサスにとっては、これまでになかった新しい客層を取り入れることが可能となり、ブランドの基盤を強めるためにもレクサスLMは非常に有用なのかもしれません。

lm-gallery-37-0220-2880x1480

ちなみに現在こういった「超高級ミニバン市場」はアジアを中心にけっこう盛り上がっていて、中国の自動車メーカーが数社参入しているほか、ポルシェも「(SUVラインアップの)フラッグシップとしてのミニバン」を画策中という報道も。

そのブームが日本に飛び火することも十分に想像でき、よってレクサスが早いうちからこれに対応しようと考えていても不思議はなさそうですね。

lm-gallery-12-2880x1480-211116

ポルシェがミニバンを発売?
え?ポルシェがミニバン?SUVラインアップのフラッグシップとして7人乗りの「セダンとSUVの中間のような」クルマを発売するもよう

| ポルシェはクルマが売れない時代に向け、自社のクルマを選んでもらえるための努力を続けている | 現在ポルシェに欠けているのは「3人以上の子供がいる家族がゆったり移動できる」クルマ さて、ポルシェがS ...

続きを見る

合わせて読みたい、レクサスLM/高級ミニバン関連投稿

レクサスのミニバン「LM」がヤフオクにて販売中(2580万円)!アルファードをLMへとコンバートできるパーツも登場しそう

| 一方、中国では供給過剰感も出ているようだ | さて、ベストカーWEBにて、日本国内でレクサスLMが2580万円で販売中、という記事(同車両はヤフオク!にも出品中)。レクサスLMというと、アルファー ...

続きを見る

中国でレクサスのミニバン「LM」人気爆発!プレミア付き”3500万円”で売られるもすべて完売し、中古車も「ゼロ」に

| なぜそんなに人気なのか、ボクなりに考えてみた | Autocarによると、中国ではレクサス初のミニバン、「LM」が爆発的人気とのこと。さらに記事中では、「新車価格が1856万円〜2340万円なのに ...

続きを見る

知らない間に中国車がスゴいことになってた・・・。レクサスLMやアルファードを遥かに凌ぐ高級さを持ち、700馬力の超弩級ミニバン「Voyah ドリーマー」発表
知らない間に中国車がスゴいことになってた・・・。レクサスLMやアルファードを遥かに凌ぐ高級さを持つ、700馬力の超弩級ミニバン「Voyah ドリーマー」発表

| 世界中探しても、ここまで「わかりやすい」高級さを持つクルマはほかにないだろう | しかもパワートレーンはフルエレクトリック さて、日産、ホンダ、プジョー/シトロエン等との合弁会社を運営する中国の東 ...

続きを見る

参照:LEXUS CHINA, 中部経済新聞

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->トヨタ/レクサス(Toyota/LEXUS), ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , , ,