| 相変わらずトヨタは過激な「公式」チューンドカーを送り出してくる |
GRカローラのアフターマーケット市場にも大きな影響を与えそう
さて、「モータースポーツを通じていいクルマづくりを」をモットーとするトヨタがSEMAへと4台のコンセプトカーを出展し、その概要を公開しています。
それらコンセプトカーとはGR86、GRカローラ、GRスープラをベースにしたもので(GRヤリスは北米にて発売されていないので展示対象に入っていない)、もっとも過激なのは「GRカローラ・ラリー・コンセプト」。
これはWRCを走るGRヤリスをモチーフとしており、ワイドボディキットやサイドスカート、フロントスプリッター、リアウィングなどのボディパーツなどを装着した”見るからに”過激なモデルです。
GRカローラ・ラリー・コンセプトはこんなクルマ
ご覧の通りこのGRカローラ・ラリー・コンセプトは非常に過激なルックス、そして装備を持っており、フロントスカートは巨大なカーボン製。
リアサイドウインドウには大きなダクト。
前後フェンダーは大きく広がり、ルーフはドライカーボンに、そしてリアウイングも。
テールパイプは4本出しです(エキゾーストパイプはマグナフローによるカスタムメイド)。
エンジンは変わらず最高出力304PS、最大トルク370Nmを発生する1.6リッター3気筒ターボで、ハイフローエアフィルターのみの交換にとどまる、とのこと。
ホイールはOZ製ラリーレーシングを装着し・・・。
リアにはウィルウッド製のキャリパーが追加されています。
インテリアも一層過激になり、OMP製シートにハーネス、そして油圧式ハンドブレーキレバーが「本気」を感じさせますね。
リアはロールケージにて強固に補強がなされます。
このほか、消火システム、ZeroNoiseラリーインターコムシステムが装着され、トランクマウントにはスペアタイヤが積まれているようですね。
1万ドルでカスタムした「10セカンド」GRスープラ
そして次に紹介するのは「10セカンド」スープラ。
この10セカンドつまり10秒というのはゼロヨンタイムを指しており、かつ1万ドル(148万円くらい)でどこまでのカスタムができるかということを考えたようですね。
この10セカンドスープラは2種類が作られておりいずれの仕様も同じだと紹介されています。
チューニングメニューとしてはPure Turbo製ターボチャージャー、CSF高性能インタークーラー、触媒レスダウンパイプ(公道走行は考えていないようだ)、3.5インチ(89mm)エキゾースト、ECU打ち替えといったところ。
これらによってエンジンの出力は629馬力、トルクは799Nmとなり、純正の340PS/494Nmから大きくパワーアップしていますが、結果として1/4マイル(ゼロヨン)を10:984で走りぬけることが可能となっているようですね。
この他にはウェルド製レーシングホイール、ミッキートンプソンタイヤを装備し、ホーク製パフォーマンスブレーキパッド、CSF高性能ヒートエクスチェンジャー、トランスミッションクーラーを追加しているとのことですが、これらの内容を見るに、「1万ドル」では到底足りないかもしれませんね。
そして最後は「GR86 デイリードリフター」。
フォーミュラドリフトのフォトグラファー、ラリー・チェン氏が手がけたといい、2.4リッター4気筒エンジンにはHKS GT2スーパーチャージャープロZD8キット、そしてマグナフローNEOシリーズキャタバックエキゾーストを装着しています。
これによって出力は231馬力から304馬力へと向上しており、かなりパンチのある走りを楽しむことができそうです。
エンジンのアップグレード以外にも、CSFアルミニウムラジエータ、StopTech製ビッグブレーキキット、ST XTA Plus 3コイルオーバー、SPLパーツ製のアジャスタブルコントロールアームとアジャスタブルスタビライザーリンク、GK Tech製ステアリングアングルキットが組み込まれることに。
さらにストラットタワーブレース、OS技研製スーパーロック1.5ウェイデフ、4点式ロールケージ、ビビッドレーシング製ステアリングホイール、スパルコ製バケットシートといったアップグレードが施され、安定してそのパフォーマンスを引き出すことができるだけの装備が与えられているようですね。
外装では、フロントスプリッター、リアウィング、ボンネット、サイドスカートなどのカーボンファイバー製パーツが装着され、ホワイトのレーシングホイールにジュラルミン製のナット、ヨコハマ製タイヤが装着されています。
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参照:Toyota