もはや危険はここまで迫っているのか・・・。トヨタのブラジル法人が純正オプションとしてカローラやハイラックスなどに「防弾仕様」を提供

｜　たしかに世界中の多くの地域では防弾・防爆仕様車の需要が急増していると言われるが　｜

まさかカローラにまで防弾仕様が設定されることになろうとは

さて、中南米では銃火器を使用した犯罪が増加しているといいますが、今回はトヨタのブラジル法人がカローラやハイラックスに「防弾仕様を設定した」との報道。

これは「現地ユーザーの要望に応えた」ものだとされるので、ブラジルでは相当に危険が身近な存在になっているのだと思われますが、トヨタは現地の防弾使用車 / 装甲車製造専門会社4社（Avallon、Carbon、Evolution Blindagens、Parvi Blindados）と提携し、トヨタの一部車種の新車と中古車に対し「防弾仕様」を提供することとなっています。

ブラジルでは殺人事件が「他人事ではない」

なお、ブラジルでは犯罪率が低下しているものの、殺人事件の数は39,500件といぜん多く、そしてこいういった事件に巻き込まれる可能性は（今まで自動車メーカー公式で提供されてきたような）メルセデス・ベンツSクラスやBMW 7シリーズのオーナーのみではなく、ごくごく一般的なクルマのオーナーにまで迫っているということになりそうです。

現在のところ対応しているのはカローラ（セダン）、カローラクロス、ハイラックス、SW4（フォーチュナー）が含まれ、新車の場合は無条件にて防弾仕様へのコンバートを引き受けてもらえるそうですが、中古の場合はトヨタディーラーにて事前にチェックを受ける必要があるのだそう。

コンバートの流れとしてはトヨタの正規ディーラー経由にて上記セキュリティカンパニーへとクルマを送ることになりますが、新車の場合は「防弾仕様へとカスタムした後」に納車を受けることもできるようですね。

これら各社は各ウインドウを防弾仕様へとコンバートするほか、ドアパネルなどを強化することになるといい、「小型銃器やバット、金属パイプなど」の攻撃に耐えることができると説明されています。

トヨタのブラジル法人が公開したサイトにはコンバート費用は記載されておらず（おそらくは要望に応じてオーダーメイド的な仕上げが施されるのだと思われる）、しかしトヨタによる5年間の保証（特定のコンポーネントについては10年の保証）が付与されており、これで現地のトヨタユーザーは大きな安心を手に入れることができると考えていいのかもしれません。

あわせて読みたい、防弾車関連投稿

参照：CARSCOOPS, TOYOTA