| 今までその存在が明かされることはなかった幻のクルマ |
トヨタが幻のラリーカー、「222D」を公開。
これは初代MR2をベースとしたもので、FIAがグループBにつぐカテゴリーとして「グループS」を企画し、トヨタがそのレギュレーションに対応したレース用車両としてプロトタイプを作成したもの、とされています。
1台はトヨタ・メガウェブに展示中
なおFIAは急に心変わりをし「グループS」から「グループA」へと計画をスイッチしたため、トヨタはこの222D計画を停止せざるを得ない状況に。
1984年にスタートした開発は1987年に終焉を迎え、制作されたのはわずか2台。
一台はトヨタ・モータースポーツ本社(イギリス)、もう一台は現在トヨタ・メガウェブに展示されている、とのこと
ブラックの個体は英国、ホワイトが日本にあるそうですが、ブラックはなんとも迫力がありますね。
なおグループBについてはメーカーにとって参入障壁が低く(ホモロゲーション獲得が容易)、かつ大幅な改造が認められたことで多くの強力なマシンが参加。
アウディ・スポーツ・クワトロ、トヨタ・セリカGT-TS、フォードRS200、プジョー205ターボ16、ランチア・ラリー、ランチア・デルタS4、ルノー・マキシ・ターボなどが参戦し、中には「異形」の車も。
改造の許容範囲が広かったために性能はどんどん向上し、中には0-100キロ加速1.7秒というF1並の加速を誇るマシンがあったと言われ、しかしその高性能が災いしてか1986年には観客を巻き込む死亡事故が発生し、そのままカテゴリが消滅することとなっています。