| もちろんエンジンはRB26DETT、しかもビッグシングルタービン |
なぜかこのS15シルビア「モナリザ」はさほど人気が出ない
さて、インドネシアのチューニングショップ、ガレージ・ドリフトが「ワイルド・スピード X3 Tokyo Drift」に登場した日産S15シルビア ”モナリザ”のレプリカを作成する様子を23分のタイムラプス動画にまとめて公開。
このモナリザは当作の主人公であるショーンがドリフトを習得するきっかけになるストリートレースに登場し、かつハンの一味に加わることになった契機を作った重要なクルマではあるものの、イマイチ人気がないのもまた事実です(ジェスのVWジェッタよりも知名度が低い)。
S15シルビア「モナリザ」はこうやって作る
そこでこのS15シルビア「モナリザ」が作られてゆく様子を紹介したいと思いますが、まずはこういった感じでベース車両が運ばれてきます。
そして用意するのはRB26DETT。
これはR32~R34世代のGT-Rに積まれる直列6気筒シーケンシャルツインターボで、もちろん劇中の仕様を再現するため。
エンジンを仮にてフィットさせ・・・。
そしてシフトレバーを出すための位置を調整(もともとのエンジンは4気筒なので、トランスミッション含む搭載位置がずれるため)。
フロアをカットしたり、その後に鉄板を溶接したりとかなり苦労しているようですね。
動画を見ていると、フロントの多くは作り変えており、エンジンスワップの大変さもわかります。
そしてエキゾーストマニホールドはワンオフにて製作。
そしてやはり劇中同様にビッグシングル(タービン)へと置き換えられているようです。
足回りを組み付け・・・。
ブレーキをセットし・・・。
おおよその形ができあがります。
そこでいったんブルーにラッピング。
シャシーダイナモでパワーチェックを行った後は実際に試験走行を行い、機能に問題がないことを確認することに。
ここから一気に「モナリザ」らしく変身
そしてドリフトマシンとして走行できる状態となった後はいよいよ「モナリザ」仕様へ。
こういった感じで完成予想図を用意してオレンジのラッピングやパーツ名の入ったステッカーを貼ってゆきます。
オレンジのほか、ブラックやシルバー、ホワイトを貼り込み。
ペイントしなくてもラッピングで簡単にこういったグラフィックを再現できるようになったのは非常にありがたいことでもありますね。
S15シルビア「モナリザ」が完成したらこうなった
完成したS15シルビア「モナリザ」のフロントはこう。
実際のS15シルビアのハチマキは「C-WEST」、ボンネットはカーボンではなくボディ同色、そしてステッカーもC-WESTにレイズが貼られているといった差はありますが(反面、このレプリカは現地のパーツメーカーやショップ名、スポンサーのステッカーが貼ってあるようだ)、雰囲気は非常によく出ていると思います。
リアサイドはこう。
こちらも劇中車だと「RAYS」のステッカーが貼られているので細かい部分は異なるものの、やはり雰囲気は満点。
リアにはGTウイングではなくダックテール。
完成後はもちろんドリフト
そしてガレージ・ドリフトではこのS15シルビア「モナリザ」完成後にさっそくテスト走行を開始。
もう一台のS15シルビアと連なって走り・・・。
単独でのドリフト、そしてツインドリフトを披露。
なお、ドリフトはクローズされた場所で行っているようなので、公共の道路でのドリフトに対する罰則が厳しいのかもしれませんね(いくつかの国では、ドリフトを意図的に行う等の、路上での危険行為が厳しく制限されている)。
S15シルビア「モナリザ」を制作しドリフトを行う動画はこちら
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参照:Garasi Drift