| フェラーリ812VSのフロントスポイラーはかなり攻撃的 |
「普通に」乗るにはかなり厳しそうだ
さて、このところチョコチョコと目撃されているフェラーリSF90ストラダーレのハイパフォーマンスモデル、SF90VSと目されるプロトタイプ。
この「VS」というのはヴェルシオーネ・スペチアーレ、つまり「スペシャルバージョン」を意味し、しかしけしてこのネーミングにて登場するわけではなく、あくまでもネット上での仮称のひとつです(ランボルギーニのハイパフォーマンスモデルの試作車がいつも”イオタ”と呼ばれるのによく似ている)。※812コンペティツォーネも発表前は812VSと呼ばれていた
ただ、今回はなんと3台もの試作車がフェラーリ本社周辺を走っており、ここでそれらを見てみましょう。
登場するプロトタイプはシルバー、レッド、ブルー
そしてまず動画の最初に登場するのは「シルバー」。
フロントの多くがカモフラージュ用のシートで覆われており、しかしフロントバンパー左右(ヘッドライトの下くらい)にスリットが設けられていること、バンパー下部に大きなスポイラーが取り付けられていることがわかります。
こうやって見ると、かなりスポイラーが尖っていることがわかりますね(フェラーリのクルマは、もっとも擦りそうなフロントバンパー下部中央が尖っていることが多い)。
リアの変更範囲は大きくなく、テールエンドやバンパーの一部くらいにとどまるようですが、むしろ現行SF90ストラダーレのサーキット志向オプション「アセットコルサ」よりもおとなしいように見えますね。
さらに、812スーパーファストに対する812コンペティツォーネの「エボリューションっぷり」に比較するとかなり地味に見えるので、リヤまわりはここからさらに変更がなされるのかもしれません。
なぜにスポンサーステッカー?
そしてこちらはもう一台のSF90VSの試作車。
ボディカラーはレッド、そしてシルバーの個体と同じ部分がカモフラージュされているように見え、この角度だとフロントフード上のエアロパーツ(のようなもの)の存在がよくわかります。
車体にはハイブリッドシステム搭載テスト車両特有の(三角形の)高電圧ステッカー、そしてフェラーリのパートナシップ企業のステッカーも。
こういったステッカーが貼られているとレーシングカーのようにも見えますが、チラリと見える内装や、その他の部位から判断してこれが「ロードカー」であろうことも推測でき、なぜにこういったスポンサーステッカーが貼ってあるのかはちょっとナゾ。
ただ、最近の傾向では、こういったプロトタイプはネット上で「拡散される」ことが多く、よって自動車メーカーとしては見られることを前提にカモフラージュを施し、そこへスポンサーステッカーや、主張したいメッセージを表示することもしばしば(スパイフォトグラファーや、スパイビデオグラファーを逆に利用した広告活動)。※下の画像はアストンマーティンDBXのプロトタイプ
こういった行動はBMWやアストンマーティンに顕著でしたが、最近のフェラーリにおいても少しづつ見られるようになっており、ル・マン24時間レース用のレーシングカー(フェラーリLMH)にもスポンサーステッカーがいくつか貼られていますね。
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現時点では、このフェラーリ812”VS”の詳細についてはなんらわかっていないものの、続報やフェラーリ公式のティーザーキャンペーンが開始されるのを待ちたいところです。
フェラーリ812VSがマラネロを走行する様子を捉えたスパイ動画はこちら
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参照:Varryx