| 欧米でにおけるチューナーのプレゼンスは低下し続けており、こうでもしないと生き残れない |
さて、中国の長城汽車(GREATWALL)がなかなかにカッコいいSUV、「WAY VV7 GT」を発売。
長城汽車はBMWと提携していることで知られる中国の自動車メーカーですが、「HAVAL」「WAY」「ORA」というブランドを持ち、現在ではロシアはじめいくつかの国へと輸出を行っています。
このルックスでこの価格だとけっこう売れそうだ
そしてこの「WAY 」ブランドは長城汽車の中では「スタイリッシュなSUV」をリリースするブランドという位置づけで、VV7のほかには「P8」「VV5」といったモデルも発売中。※WAY(ウェイ)は中国での挨拶
そして今回の「VV7 」は中国のプレミアムSUVにおけるマーケットリーダーを目指してつくられたクルマ、とのこと。
スポーティかつ未来的なデザイン、優れた安全性と乗り心地、先進的なインフォテイメントシステムやドライバーアシストを持つことが特徴で、しかし価格は191,800元(290万円くらい)とけっこう割安。
なお、このWAY VV7には、今回紹介するブラバス仕様の「WAY VV7 GT by BRABUS」が存在するのが大きなトピックとなっていますが、ブラバスは昨年に「WAYブランドのクルマを欧州で販売する権利」を獲得しており、その一環で「WAYとブラバス」との関係が強化されたのかもしれません。
さらに販売件獲得、そしてこのWAY VV7にブラバス仕様を投入したことから推測するに、おそらくVV7 GT by BRABUSは欧州でも販売されることになるものと思われます。
ちなみに「ブラバス」は中国語表記だと「巴博斯(ばーばす)」となりますが、漢字になるとさらにイカツイ印象も。※ロリンザーは「勞倫士(ろーりんす)」
中国の自動車に「ブラバス」が設定されるというのは驚き以外のなにものでもありませんが、現在はチューニング需要が極端に減っており、チューナーとしても、ロシアや中東、中国といったマーケットに活路を見出すよりほかないのかもしれませんね。
どのあたりがブラバス仕様なのかというと、フロントバンパー、とリヤバンパー、オーバーフェンダー、テールゲートスポイラーといったところが「ブラバスのデザイン」。
リアについてはなかなか見事なディフューザーが見えるものの、エキゾーストパイプと思われるシルバーのパイプあたりがちょっと安っぽいような気も。
こちらはWAY VV7 GT br BRABUSのインテリアですが、目指すところは理解でき、しかしステアリングホイールやそのスポークに配置されたスイッチ、ダッシュボード上のスイッチなどがややチープに見えます(ただし価格を考慮すると仕方ないか)。
このWAY VV7 GT by Brabusに搭載されるのは2リッター4気筒ターボ(227馬力)で、エンジンそのものは通常のVV7と変わらず、ブラバス仕様なのは外装のみにとどまる、とのこと。
ボディ形状は「中国で人気の」クーペSUVを採用しており、デザインや価格を考慮すると、けっこう売れるんじゃないかとも考えています。
VIA:WAY