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ヒュンダイがついに日本再上陸か!?公式サイトを更新し9月16日から代官山T-SITEで体験イベントを開催するようだ

2020/09/12

| しかしながら導入されるとしてもなぜか水素電気自動車のNEXOとなりそう |

さて、突如ヒュンダイの日本向けサイトがリニューアルし、「いよいよ日本に再上陸か」と話題に。

数日前にヒュンダイのサイトを見たときは観光用バスの情報ばかりだったのですが、今日開いてみると乗用車NEXO(ネッソ)を前面に押し出した構成に変化しており、あわせて代官山T-SITEにて「NEXO Terrarium」なるイベントを開催する、とも発表されています。

ヒュンダイは世界各地でBTSを起用したプロモーションを展開

このイベントは水素電気自動車であるNEXOを体験してもらうことがメインとなりますが、BTSとのコラボにより、メンバーのメッセージ入りポストカードやエコバッグ、ストラップなどBTSグッズが限定配布されるとのことで、(クルマには興味のない)大勢の人が押し寄せることになりそう。

なおヒュンダイは日本だけではなく北米においてもBTSと共同にてプロモーションを展開しており、このあたりは「国策」のようなものなのかもしれません。

現在、韓国と日本とはあまり仲が良いとは言えない状況にあるものの、「政治と文化とは別」と見る向きも多く、BTSの起用によってさらにその傾向が加速する可能性もあり、若い世代を中心に「韓国車に抵抗がない」「むしろ韓国車に乗ってみたい」という人が出てくる可能性もありそうですね。

導入されるのはNEXOだけ?

そしてヒュンダイのサイトを見るに、掲載されている乗用車の情報はNEXOのみ。

NEXOは(トヨタ・ミライと同じく)水素電気自動車なのであまり一般的とは言いがたく、もちろん価格もかなり高価になるものと思われます(トヨタ・ミライで7,409,600円、ホンダ・クラリティFUELL CELLで7,836,400円)。

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かつ、水素ステーションはその数が少なく(関東で稼働している水素ステーションは29しかなく、水素をチャージしに行って帰ってくるだけでも無駄に距離を走らなくてはならないという非効率極まりない状況)、実際に日本でもほとんど売れていない(ちょっと前のデータだと予定の5.5%しか売れていない)と言われ、そんな状況でなぜ再上陸(すると仮定して)第一号にNEXOを選んだのかは全くの謎。

もしかすると企業や官公庁を対象にした法人需要を見込んだのかもしれませんが、企業や官公庁が「トヨタやホンダではなく」韓国の水素電気自動車を導入する可能性は限りなく低そうです。

なお、ヒュンダイは現在世界中で高い人気を誇るSUV「コナ」「サンタフェ」、そしてスポーティーなハッチバック「ベロスター(ヴェロスター)」を持っており、ぼくとしてはこれらを導入した方が圧倒的に勝算があるんじゃないかと考えることも。

それなのに「市場が小さく、購入消費気が高いNEXOをなぜ」という思いもあるわけですが、ヒュンダイとしてはなんらかの思惑があって行動しているのだと思われ、今後の動向を見守る必要がありそうです。

ヒュンダイは日本市場で受け入れられるのか

そして焦点は「日本市場でヒュンダイは受け入れられるのか」ということですが、これは今の段階では難しいだろう、と考えています。

大きな理由としてはその「イメージ」で、いかに品質評価を上げようとも、いかに人気K-POPグループを起用しようとも、これだけ日本に対して敵対的な行動を取る国のクルマをわざわざ選ぼうという人は少ないかもしれません(韓国車に乗っているというだけでネガティブに取られることが多いと思う)。

そのほかには「価格」の問題もあり、もともと韓国車は「欧米市場において、日本車をターゲットにした製品開発を行っていた」と思われるフシがあり、現在は著名デザイナーの獲得、独自の戦略によってオリジナリティを向上させたとはいえ、ヒュンダイの日本再上陸は「本家」へと「分家」が戦いを仕掛けるようなもので、その意味においてヒュンダイが競争力を発揮するのは難しいだろう、とも考えています。

ただ、そんなことはヒュンダイ側も重々承知だと思われるので、まずはNEXOにて「地球に優しい」イメージを植え付け(もしくはBTSの勢いによってブランドを浸透させ)、その後に高い環境性能を持つクルマ、買いやすい価格帯にあるクルマを「実働部隊」として送り込んでくる可能性もありそうですね。

参照:Hyundai

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