| 車両制御技術の向上によって、ドライコンディションだとFFでも高い競争力を発揮するようになった |
スバルはもう少し車体の軽量化に注力したほうがいいのかもしれない
さて、日本にもヒョンデが再参入したところですが、現在はアイオニック5を核としたエコブランドとして展開中。
ただし海の向こうでは「N」というBMW「M」のようなハイパフォーマンスブランドを展開しており、i30やヴェロスター、エラントラなどにハイパフォーマンスモデルとしてそれぞれ「N」を設定しています。
そしてこのNは各セグメントのスポーティーモデルをターゲットとしており、たとえばi30Nだと実際にゴルフGTIの競合となるなど、けっこう軽視できない存在でもあるもよう。
そこで今回はヒョンデ・エラントラNとスバルWRS S4とが対決
そこで今回、エドマンズがヒョンデ・エラントラNとスバルWRX S4とをドラッグレースにて対決させることになり、そしてその方法として「Uドラッグ」なる独自に考えた方法を用いています。
まずは停止状態からゼロヨンを走り、そこから急ブレーキと180度ターン、そして再加速して(ローリングスタートからの)速さを競いもとの位置に戻るというもので、これにておおよそそのクルマのポテンシャルを図ることができる、というわけですね。
そこで各車のスペックを見てみると、エラントラNに積まれるエンジンは2リッター直4ターボ(276馬力)、トランスミッションは6速マニュアル、駆動方式はFF、車体重量は1150kg、価格は33345ドル。
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対するスバルWRX S4だと2.4リッター水平対向4気筒エンジン(271馬力)を積み、トランスミッションは6速マニュアル、駆動方式は4WD、車体重量は1542kg、価格は36995ドル。
駆動方式の差はあるものの、「ハイパフォーマンスセダン」というポジション、そしてトランスミッションやエンジン出力など共通点の多い両者だと思います。
実際に走ってみたらこうなった
そして実際に走ってみた結果ですが、レースは「2本勝負」にて行われ、1本目だとエラントラNがスタートに失敗するもそこからのブレーキング、旋回で差を詰め、最終的にWRX S4に1台分の差をつけてゴール。
2本目だと最初からエラントラNが好ダッシュを決めてWRX S4を引き離しにかかり、そのまますべてのセクションにてWRX S4を上回ってゴール。
これを見ると、スバル自慢の「シンメトリーAWD」のメリットがまったく感じられず、加速や旋回においてもFFのエラントラNに遅れを取っている、ということに。
なお、ヒョンデ「N」はニュルブルクリンクとヒョンデ本社所在地の頭文字を表すそうですが、その部門を最近まで率いてきたのはBMW Mのボスだったアルバート・ビアーマン氏。
ヒョンデは「N」を強化するために同氏を獲得しており、よってNにはそうとうな予算含むリソースが注ぎ込まれていて、ここが「あなどれない」理由の一つでもあります。
はたしていくつかのレポートでは「N」を高く評価しているわけですが、こういった例を見るに、スバルも「新型WRXにはSTIを投入しない」という決定を覆し、ハイパフォーマンスモデルを投入する必要があるのかもしれません。
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参照:Edmunds Cars