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新型トヨタ(GR)スープラの情報が北米から。「価格700万円、335馬力、1497キロ、ヘッドアップディスプレイ、GRバッジ」

2018/06/07

| 新型トヨタ・スープラの価格は700万円? |

新型トヨタ(GR)スープラの情報が北米のスープラ掲示板にてリーク。
ただしこれは本当かどうか分からず、現時点では「ナントモ」言えないのが実情(ただしこの掲示板にはこれまでも信頼に足る情報が投稿されている)。
今回もっとも興味深いのはその「価格」で、これによると63,500ドル(邦貨換算で約700万円)から。
トヨタは新型スープラについて「安いクルマではない」と語っていて、実際のところこの価格は(現地での)ポルシェ718ケイマン/ボクスターをも超える価格設定となっています。

操作系はこれまでのトヨタと大きく異なる可能性

これによると新型スープラはトヨタにとって「技術の見本市」となり、BMWの技術を核としながらもトヨタ流にアレンジしている、とのこと。
これまでも「トヨタは新型スープラの開発にほとんど関与していない」という話、それとは逆に「新型スープラの設計はほとんど日本側でなされた」という話もあって、とにかく今の段階では全く事実がわからない、という感じですね。

今回掲示板にて公開された、新型スープラのスペックは下記の通り。

・BMWの3リッターターボエンジンを使用(335馬力)
・0-100キロ加速は4.5秒
・重量は1497キロ
・価格は63,500ドルから
・ヘッドアップディスプレイ、レーンキーピングアシスト、プリクラッシュセーフティ、カーナビゲーションシステム、パーキングアシストが標準装備
・ドアミラーはBMWのと同じものを使用し、ブラック仕上げ
・新しいフォントの「Supra」バッジ装着
・「GRバッジ(レドとグレー)」装着
・ホイールは19インチの2トーン
・前後フェンダーのエアベントはともに「フェイク」
・シートはブラックレザーで装飾ステッチ入り
・インテリアに使用される素材の品質は高く、レクサスと同等レベル
・センターコンソールにはBMW風のスクリーンとiDrive装備
・メーターはフルデジタル
・オーディオコントロールはBMW風
・ステアリングホイールはBMWのもので、トヨタロゴが入る
・HVACベント(エアコン吹出口)のデザイン性は高くレクサス風
・ダッシュボードの品質は高く、BMW Z4とは異なるスタイル
・内装全体的にBMW Z4よりもスポーティー。デザインは異なるもののスイッチはいくつかを共有
・シフトレバーはBMW風
・iDriveコントローラーはシフトレバーの左に位置(右ハンドルをメインに想定?)
・ブラシ仕上げのアルミ製リアストラットバーを装着



スポーツカー冬の時代にスープラは売れる?

正直なところ、「スポーツクーペ冬の時代」に700万円のスポーツカーを発売するということには大きなリスクが伴い、しかしトヨタはそのリスクを少しでも減らすための策は持っている、と思われます。
開発コストについては「BMWと折半」することでそれを引き下げていることになりますが、プロモーションにおいては「GR」をメインに押し出し、「モータースポーツ」イメージを大きく掲げるのかもしれませんね。
それによって新型スープラ=リアルスポーツという印象を市場に与え、その価格を正当化するのだろう、と考えています。

ただ、スポーツカーが売れにくいとは言ってもフェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレン、アストンマーティンといったスーパーカーは非常に好調。
その理由としてはクルマがもはや「ブランド品」となったために”性能よりもブランドイメージや、その希少性”が重要視されているためで、「高性能だから」「モータースポーツに参加しているから」という、70-90年代あたりにスポーツカーが支持された理由とはまったく異なるのかもしれません。

その意味ではメルセデスAMG GTの販売が今ひとつ伸び悩んだり、アウディR8の販売が失速したのは「ブランドイメージ」にあるかもしれず、つまりいかに高性能なクルマを作ったとしても「メルセデス・ベンツ、アウディ=高級車」というブランドイメージが本来スーパーカーに求められるエキゾチックな印象を希薄にしているという可能性も。

同じ意味では「トヨタ」というブランドイメージが新型スープラの販売に対する足かせになるとも考えられ、おそらくトヨタが「新型スープラはGRブランドで展開」と考えた理由もここにありそう。
なお、新型スープラは現在自動車販売ナンバーワン市場の中国ではまず売れないと思われ(中国ではクーペが好まれず、スープラは輸入扱いなので関税が高い。お金を持っている人はフェラーリやポルシェ、ランボルギーニといった”高いブランド価値を持つクルマ”を買う)、となるとメインの市場は北米、欧州、日本ということに。

ただし北米においてトヨタは数々のモータースポーツに参加しているといえども「カムリ」「トラック」のイメージも濃く、一部のファンに行き渡ってしまうと(価格が高いので、それも難しいかも)一気に販売が失速するのでは、と考えています。

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VIA:SupraMKV

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