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ちょっと登場が早すぎた?1997年に「スポーツ×SUV」を提案した日産トレイルランナー

2018/12/09

| 日産はこんな前から「SUV×スポーツカー」を提案していた |

日産が1997年の東京モーターショーにて発表したコンセプトカー、「トレイルランナー(Nissan Trail Runner)」。※日産によるトレイルランナー紹介コンテンツはこちら
1.8リッターエンジン(185馬力)を搭載し「ハイパーCVT-M6」を介して4輪を駆動するクルマですが、見てのとおり「SUVとスポーツカーとの中間(クロスオーバー)」。

ボディサイズは全長4230ミリ、全幅1760ミリ、全高1410ミリ。
最低地上高が200ミリもあるのが特徴で、これが独特の雰囲気を醸し出しています。

砂漠を時速200キロでも走れる

日産いわく、トレイルランナーは「4WDスポーツスペシャリティクーペ」だと紹介しており、オンロードでのスポーツドライビングに加え、時速200キロを超えて砂漠を走ることもできるオフロード性能を持つ、と主張。

ホイールは18インチサイズの「3本スポーク(初期のダッジ・ヴァイパーやアドバンのホイールを思い起こさせる)」、サスペンションはフロントがストラット、リアがパラレルリンク式ストラット。

全体的にはシンプルでクリーンなデザインを採用してますが、この世代の他の日産車(S14シルビア後期やラシーン、初代エルグランド、2代目プリーメーラあたり)との共通点はかなり少なく、コンセプトカーらしく「未来」を見据えてデザインされたであろうことがわかりますね。

リアスポイラーは巨大な二段式。

なお、後ろの方のスポイラーはこんな感じでルーフの高さと合わせられているため、スキー板やスノーボードを積載することができるようになっています(逆にダウンフォースは考えられていないように見える)。

スペアタイヤは驚愕の「スライド(引き出し)式」。

日産トレイルランナーのインテリアはこうなっている

こちらはトレイルランナーの内装。
シンプルで直線的、平面を持つ外装に比較し、インテリアは曲線を多用したデザインを持っていますね。

センターコンソールに取り付けられているのは「マルチコントロールグリップ」。
ステアリングホイールから近い距離に設置することで「オフロード走行路にもグリップを握りながら操作できるために誤作動がない」としており、マンマシンインターフェースという考え方に基づいている、とのこと。

内装に使用されるカラーはブラック、グレー、イエロー、そしてシルバーのコンビ。
シルバーは外装との共通性があるものの、イエローは外装には用いられず「内装にだけ」使用されています。

ダッシュボード上のモニターはポップアップ式で(下の画像では格納)、ここにはナビゲーションシステムの情報を表示。

なお、「ヘッドアップディスプレイ」も備えるようですね。

メーターは「デジパネ」(ダミーっぽい)。
日産はこれを「レトロフューチャー」と表現しています。

リアのカーゴスペースはけっこう広く、使い勝手は良さそう。

昔から「スポーツカーとオフローダー」の融合は各メーカーが興味を示している

なお、こういった「スポーツカー×オフローダー」はほかにもコンセプトカーとしてはけっこう存在していて、ポルシェはトレイルランナーに先駆けること1989年に「911パナメリカーナ」を発表。

そして2004年にはフォルクスワーゲンが「コンセプトT」を、

そしてアウディは2013年に「ナヌーク・コンセプト」を発表。

さらに日産は2015年に「GRIPZコンセプト」を発表しており、このときは「次期フェアレディZはクロスオーバーになる」とも言われましたが、このGRIPZコンセプトの18年も前に同様のコンセプトを持つクルマを発表していた、ということになりますね。

VIA:Motor1

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