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| Z32型300ZXへオマージュを捧げる特別仕様 |
各年代のフェアレディZの要素がふんだんに盛り込まれる
日産の北米法人が2026年モデル「Z ヘリテージエディション」を発表。
この特別仕様は、1970年代の初代フェアレディZへ敬意を表した2024年版に続く第2弾で、今回はZ32型300ZX(1990年代)のデザインを強く意識しており、特にリア周りの造形やディテールが当時を彷彿とさせるものとなっています。
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エクステリアの特徴
変更点としては、まずリアにカーボンファイバー製スポイラーを装備し「Twin Turbo」バッジが装着され、ブロンズのサイドストライプと合わせて80-90年代らしい雰囲気を演出。※現行フェアレディZのテールランプそのものがZ32世代へのオマージュでもあり、このバッジがよく似合っている
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さらに19インチRaysホイールもブロンズ仕様に変更され、ボディカラーはGT-Rを想起させる「ミッドナイトパープル」が採用されるなど、フェアレディZの新たな魅力を引き出しているように思います。
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ただしZ32現役当時、ブロンズアクセントやブロンズホイールは用意されていなかったように記憶していますが、このクラシカルなエンブレム周りの装飾もZ32には採用されていなかったはずなので(さらにZ32にはダックテールスポイラーも用意されていなかった)、今回のヘリテージエディションは「Z32だけではなく、各世代のフェアレディZ」をイメージしているのかもしれません。
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なお、サイドストライプには「TWIN UTRBO」文字が入りますが、Z32 フェアレディZは日産初の「ツインターボ採用車」でもあったため、当時はこの文字が非常に大きな意味を持っていたわけですね(国産車初のツインターボ採用車だと、1985年のV70系マークIIとチェイサー、クレスタである)。
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参考までに、「ミッドナイトパープル」はGT-R専用色ではなく、Z32 フェアレディZの最終バージョン(1998年発売)にも設定されていますが、この頃はすでにZ32登場から9年が経過していたこともあってZ32の販売が低迷しており、Z32そのものの販売台数が非常に少なく、さらにはミッドナイトパープルを選択した顧客はもっと少なかったため、このボディカラーは現在の中古市場では「非常に希少」だと認定されています。※ぼくは1995年から1999年までZ32 フェアレディZに乗っていたが、この最終モデルは当時でもほとんど見かけなかった
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インテリアの変更点
インテリアの変更は最小限に留められ・・・。
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専用フロアマットと「Z」ロゴ入りのイルミネーション付きドアシルが追加されることに。
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パフォーマンスグレードをベースに採用
ヘリテージエディションのベースは現地での「Performance」グレード。
スポーツサスペンション、Rays製ホイール、LSDなどを備え、さらに6速マニュアルの選択も可能であり、フェアレディZ本来のドライビングプレジャーを存分に楽しめる仕様といえるそうです。
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価格と販売台数
今回のヘリテージエディションのリリースに加え、日産は2026年Zシリーズの価格も発表し、その概要は以下の通り。
ヘリテージエディションの価格はベースのPerformanceから2,940ドル上乗せされているものの、前回のヘリテージエディションよりも抑えられる値付けとなっています。
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生産台数は米国市場向けとして約500台に限定されており、希少性の高い1台となりそうですね。
- Z(ベースモデル):42,970ドル~
- Z Nismo:65,750ドル~
- Z ヘリテージエディション(Performanceベース):57,155ドル
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参照:NISSAN