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日産、赤字続きで横浜F・マリノス売却も?ついにスポーツ活動という「聖域」にメス、歴史あるクラブの行方に注目が集まる

日産、赤字続きで横浜F・マリノス売却も?ついにスポーツ活動という「聖域」にメス、歴史あるクラブの行方に注目が集まる

Image:NISSAN

| 日産、横浜F・マリノス売却の検討開始 |

とにかく日産は「コスト高」な体質が問題視されている

さて、ここ最近で様々な再建策が提示されている日産ですが、今回は「横浜F・マリノスの株式約75%を売却する方向で検討している」と報じられています(この「75%」は日産自動車の持ち分の全てである)。

同社は近年、業績不振が続き、従業員削減や工場閉鎖など様々なコスト削減策を実施していますが、このサッカークラブの売却もその一環として「候補にあがっている」というわけですね。※日産自動車は、報道について「当社から発表したものではございません」とコメントしている

横浜F・マリノスの歴史

横浜F・マリノスは1972年に日産社内のサッカークラブとして発足。

  • 設立からわずか4年で関東リーグ制覇
  • その後、順調に成績を伸ばしJリーグのトップクラスへ
  • 日産の社内クラブから日本屈指のプロチームへ成長

社内クラブとしての始まりは控えめであったものの、歴史と実績に裏打ちされた強豪チームとして知られています。

横浜F.マリノス売却の背景

日経新聞によると、日産はクラブ運営権の譲渡先として複数の企業に打診しており、そのうちの一社には「大手IT企業」の名前が見られ、そして家電量販店大手のノジマも候補にも挙がっているのだそう。

売却は早ければ来年にも実現する可能性が報じられています。

カルロス・ゴーン氏時代だと、スポーツ事業は大規模な削減対象から外されるなど「聖域」ではあったものの、近年の経営悪化により状況は一変し、とくに「直接の利益に貢献しない」サッカークラブに対し「売却」という判断が下されるのも至極納得。

ちなみにですが、先日開催された株主総会においても「スポーツ事業はどうなるのか」という株主からの質問があったことが伝えられていますが、この状況においてもスポーツ事業の行方を気にする株主も少なくはないと見え、今回の「マリノス売却」についても様々な話題を呼ぶこととなりそうですね(多くの日本人にとって、企業のスポーツ活動は聖域である)。

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  • 2025年前半の赤字:45億ドル(約6,708億円)
  • 大規模な収益改善策が必要とされる状況
  • 歴史ある資産であるサッカークラブの売却も選択肢に

見直される日産の戦略

この売却は、長年の情緒的価値と経営効率の間での判断とも言えます。

  • 車両事業に集中すべきという指摘もある
  • しかし、歴史やブランドイメージを優先して保持してきた側面もある

今回の決定は、日産の経営再建の厳しさを象徴する動きと言え、今後の行く末には注目が集まります。

まとめ

  • 日産は赤字削減のため、横浜F・マリノスの株式売却を検討
  • クラブは1972年設立、日産社内チームから日本屈指のプロチームへ成長
  • 売却候補には大手IT企業も浮上、来年にも実現の可能性
  • 経営効率と歴史的価値のバランスが問われる局面

日産の決断は、日本の企業スポーツチーム運営のあり方にも影響を与えそうですね。

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