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ランボルギーニ・ウラカンの「塗装が黄ばんできたから返金せよ」という珍訴訟発生。ちなみにボクはフェアレディZで黄ばみ発生→メーカーからの謝罪を受けたことがある

2020/02/09

| 白い塗装はたしかに黄ばむことがある |

かなり珍しい案件ではありますが、ランボルギーニ・トロント(ランボルギーニ正規ディーラー)がウラカン・スパイダーを購入した親子から訴えられるという訴訟が報道されることに。
CTVNews 報じるところでは、この親子がウラカン・スパイダーを購入したのは2年半前のこと。
2017年7月に、スーパーカーを所有するという「息子の夢」を叶えるためにウラカン・スパイダーを、父親であるカルゲロ・カルソ氏が息子のために購入したところから物語は時始まります。

要求は「購入代金の全額返金」「慰謝料」

めでたくウラカン・スパイダーが納車され、父子はスーパーカーライフを楽しむものの、ボディが黄色く変色してきたことに気づき、車両を購入したランボルギーニ・モントリオールへ。
そして、そこで言われたのが「ホワイトのボディカラーの場合、自然光にさらされると黄ばむことがある」。
しかし父子はウラカン・スパイダーをずっとガレージの中に入れていたにもかかわらず症状が進むことになり、そこでディーラーが提案したのが「塗り直し」。
ただし父子は「再ペイントすると、クルマの価値が下がる」としてこれを拒否し、訴訟に至ったという流れのようです。

なお、父子はすでにウラカン・スパイダーをディーラーに返却し、しかしローンや保険を払い続けている、とのこと。
父子の要求としては「購入した金額(約3100万円)を返せ」「精神的苦痛の代償として約410万円を払え」ですが、もちろんディーラーはこれを拒否しており、事態は泥沼化していると報じられています。

実際に塗装が黄ばむことはあるのか

なお、こういった感じで塗装が黄ばむことがあるのかということですが、経験上「ある」としかいいようがありません。
ぼくの場合は、かつて日産フェアレディZ(Z32)に乗っていた頃に経験したもので、ボディカラーは「プラチナパールホワイト」。
もちろんボディ、バンパーともに納車時には同じ色だったのですが、納車後1年位した後に前後バンパーが「黄ばみだす」という現象が発生しています(ガレージ保管だった)。

そしてその黄ばみはどんどん加速し、3年目くらいでは「このクルマってツートンカラーなんスか?珍しいっスね!」とガソリンスタンドの人に言われるまでに前後バンパーの色が変わってしまい、そこでディーラーに相談すると「たしかにホワイトのボディカラーは黄ばむことがありますが、これはひどいですね。まんべんなく前後バンパーが黄ばんでいるところを見ると、紫外線などの外的要因ではなく、製造時の問題でしょう」とのことで前後バンパーを塗り直してもらったわけですね。

塗装が完了してほどなく、日産本社から「おわび、ならびに報告書」なるものが来て、それを見ると「前後バンパーは柔らかい素材(ウレタン)でできていて、ぶつけて凹んだときにも塗装が剥がれないよう、ベースコート、表面のクリヤーには柔軟性のある塗料を使用している。これらはボディ部分(金属)に比較して塗料を硬化させるために混入させる”硬化剤”の量が少なく、しかしこの個体については、何らかの理由でとくに硬化剤が少なかったと思われ、これが黄ばみの原因になったと思われる。正直スマンカッタ」とのこと。

つまりは主剤と硬化剤との比率の問題で「黄ばんでしまった」ということになりますが、たしかに納車直後から「塗装表面が柔らかいなあ」とは感じていて、とくに鉄粉が(ボディに比較してバンパーのみ)ザクザク刺さっていたことを記憶しています。

今回の訴訟に至った経緯を見るに、ディーラーもある程度は「黄ばみ」を認めているようで、もしかするとぼくが乗っていたフェアレディZと同じような例かもしれません(黄ばんだ部位がわからないのでなんとも言えない)。

なお、ランボルギーニ関しては、ガヤルドで「ビアンコ・モノセルス(ソリッドの白)」、ウラカンだと「ビアンコ・イカルス(メタリックホワイト)」というホワイトばかりを乗り継いでいますが、両方とも黄ばみは感じられず、まったく問題は無いようです。

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