
| この動きは「全世界」にて加速することは間違いない |
この記事の要約
- 物理ボタンの復活: ハザード、方向指示器、ギア選択、緊急通報などの重要機能は10mm×10mm以上の物理スイッチが必須に
- 「脱・液晶」の流れ: サブメニューに隠れた操作を「危険」と判断。視線を逸らさず操作できる実体ボタンを重視
- 自動運転の厳格化: レベル3・レベル4車両に対し、「注意力のある熟練ドライバーと同等以上」の安全性を要求
- デザインの転換点: 格納式ドアハンドル、ヨークハンドルに続く「ミニマリズム」への規制
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ついに「行き過ぎ」にメス!中国が物理ボタンを求める切実な理由
これまでは巨大な液晶画面こそが「ハイテクの証」とされてきたものの、しかし中国の当局はついに「使いにくい」「危ない」というユーザーの本音に寄り添う決断を下したというのが今回の規制。
画面のラグ、複雑なメニュー階層、そして画面がフリーズした際の無防備さ――。走行中のコンマ数秒が命を分ける自動車において、物理ボタンの「手探りでの確実な操作感」が再評価されたというわけですね。
性能・安全・スペック:新基準が定める「10mmの壁」
今回の提案(GB 4094-202Xの改訂案)は、単なる努力目標ではなく「強制力」を持つ国家標準となる見込みだとされ・・・。
物理スイッチ義務化の対象とスペック
| 対象機能 | 規定の内容 |
| 対象項目 | 方向指示器、ハザードランプ、ギア選択(PRND)、緊急通報(e-call) |
| 最小サイズ | 各スイッチにつき 10mm × 10mm 以上 |
| フィードバック | 操作時に触覚(クリック感)または音による確実な応答が必要 |
| 設置場所 | 固定された位置にあり、画面操作(スワイプ等)を介さないこと |
自動運転(レベル3・レベル4)への厳しい要求
自動運転技術についても、中国は一気にハードルを上げており・・・。。
- 「人間超え」の証明: システムの安全性は、常に「注意深く有能な人間のドライバー」と同等か、それ以上でなければならない
- 最小リスク状態(MRC): ドライバーが交代要請に応じない場合、車両は自ら安全な場所(路肩など)に移動し、完全に停止する機能が必須
- トレーニング義務: 自動運転機能を使用する前に、ドライバーが適切な訓練を受けたことをシステムが確認する仕組みも検討
ミニマリズムの王者「テスラ」はどうなる?
この規制は、ダッシュボードからボタンを一掃したテスラや、それに追随したシャオミ(Xiaomi)、BYDといった新興メーカーにとって巨大な壁となることは間違いなく、特にテスラは最新モデルで「ウインカー(方向指示器)」までをハンドル上のタッチボタンに集約していますが、これが「10mm角の物理スイッチ」という基準に適合するかは不透明。
もし適合しない場合、中国市場向けに専用の内装設計を強いられることになり、一方で物理ボタンを適度に残していた韓国の現代自動車(ヒョンデ)や日本のメーカーにとっては、自分たちの思想の正しさが証明された形と言えるのかもしれません。
結論:スマホのような車から「信頼できる道具」としての車へ
中国は今、世界で最もEVが進んでいる国だからこそ、その「副作用」にいち早く気づいたのだという見方も可能です。
格納式ドアハンドルの禁止、ヨークハンドルの規制、そして今回の物理ボタン義務化。
これらはすべて、自動車が「単なるガジェット」ではなく「人の命を預かる機械」であることを再認識させる動きでもあり、「画面を見なくても操作できる」という当たり前の安心が2027年以降のスタンダードになりそうです。
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そして興味深いのは、スマートフォンに親しみ、デジタルに強く、そして従来のクルマのインタフェースよりも「新世代の」操作系の方に慣れているユーザーが多いであろう中国にてこういった規制が導入されたこと。
つまることころ、「いくら慣れていても」タッチパネル式の操作系には危険が潜んでいるということなのかもしれませんね。
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参考:タクタイル(触覚)フィードバックの重要性
人間工学の研究では、物理的な「カチッ」という感触があることで、脳は画面を目視しなくても操作が完了したと判断できることが分かっており、今回の中国の規制案に「触覚または音によるフィードバック」が含まれているのは、視覚に頼り切った現在の運転環境がいかに脳に負荷をかけているかを裏付けています。
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