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エンジンの「縦置き」「横置き」って何?それぞれのメリットやデメリットを説明してみる

投稿日:2017/07/08 更新日:

おなじみカースロットルが「エンジン横置きと縦置きってどう違うの?」というためになる動画を公開。
簡単に言うと(フロントエンジンの場合)、横置きはエンジン出力軸が横に出ており、そのままギアボックスと連結してドライブシャフトと前輪を駆動すれば非常にコンパクトで駆動ロスの少ない構造に。
縦置きだとエンジンの出力軸が後輪に向かって「縦」に出ているので、トルクチューブを介してこれを後輪に送ることで後輪を動かせるのでFR向き。

さらに言うと、「横置き」の場合は多気筒エンジンを積みにくい(たとえば直列6気筒だエンジンが横に長くなるので車の幅も大きくなる)、4気筒であってもそれなりの幅があるのでステアリングの切れ角に制限が出る、左右ドライブシャフトの長さが異なるのでパワーが大きいとトルクステアが出ることがある(R56ミニクーパーSはけっこう出てた)、エンジンの「揺れ」が前後に出るので車体の動きが不安定になるというデメリットはあるものの、パーツ点数が低い、エンジンから駆動輪を動かすまでの距離が短いので発生したエンジンパワーを路面に伝えるまでのロスが少ない、重心が前輪(駆動輪)に近いのでトラクションがかかりやすい、室内空間を広く取れる、というメリットがあります。

縦置きの場合は多気筒エンジンの搭載ができる、後輪を駆動することで「駆動力で車の向きを変える」ような動作つまりスポーツ走行に向いている、車の左右のバランスを取りやすい(とくにV型エンジンなど)、エンジンの「揺れ」が左右に出るので車体をコントロールしやすい、重心を車体の中心線上に集めやすいといったメリットがありますが、エンジンから駆動輪までの距離が長くパワーロスが出る、プロペラシャフトをフロア下に通すので室内空間が犠牲になる、そして騒音が大きい、というデメリットがあります。
※エンジンの「揺れ」の影響は以外に大きく、そこでAMGやポルシェは可変式エンジンマウント(ダイナミックエンジンマウント=スポーツ走行時にはエンジンの揺れが車体の挙動に極力影響しないようにマウントを硬くする)を採用

極言すると、「横置きエンジンは小排気量(気筒数が少ない)エンジン」を搭載したFF、さらに言うと室内空間を最大限に取りたいコンパクトカーや、スポーツ走行をしないファミリーカーに向いていて、「縦置きエンジンは大排気量エンジン、多気筒エンジン」を搭載する大きな車やスポーツカーに向いている、とも言えそうです。

ちなみにアウディはFFでも「縦置き」エンジンレイアウトが見られますが、これはほとんどのモデルで4WD=クワトログレードを投入しており、その際に後輪へと出力を伝達しやすいように、と考えているのでしょうね(スバルも同じ理由でエンジン縦置き)。
加えてアウディが「5気筒」を採用する理由もそこにあると考えられます。

Efficient front-wheel drive

なお上記はフロントエンジンの場合ですが、「ミドシップ」でも横置きがあり、これは代表的なもので初代ホンダNSXとMR-2。
MR-2の場合は専用にドライブトレーンを開発するとコストがかかるというのが主な理由だと思われ、「FFを前後逆にした」構造を取ることでミドシップスポーツカーを安価に発売できたと考えられます(これの持つ意味は大きい)。

初代NSXについて「横置き」の理由は不明ですが、新型NSXも当初「横置きミドシップ」で開発がなされており、これはコンパクトなV6エンジンを車軸に近い線上に配置することでトラクション確保を狙ったのかもしれません。
初代NSXは開発時期を考えると、そして他の部分へのお金のかけ方を考えた場合、MR-2のように「ほか車種のコンポーネントを流用したので」横置きになったとは考えにくく、新型NSXについても至上命題からして「フェラーリに比肩しうるスポーツカー」の開発であったはずなので、そこに「妥協」はなかったと思われます(ホンダは初期のF1マシンでも横置きレイアウトを採用しており、横置きに相応のメリットを見出していたと思われる)。

ちなみに世界初の大排気量ミドシップスポーツと言われるランボルギーニ・ミウラはV12エンジンを「横置き」に搭載。
この理由は正直不明ですが、この次のV12モデルからランボルギーニはエンジンを「縦置き」へと変更しています(ランボルギーニがよく使用していた”LP”はエンジン縦置き=Longitudinale Posterioreの意味)。
なおこれ(横置き→縦置き)が重量配分や車体制御の観点からなのか、それともパオロ・スタンツァーニが想定していたとされる「4WD」を見越したものであるのかも不明。
ただしミウラは横置きレイアウトに起因して「重量が一点に集中していた(逆に考えると、これはホンダの実現したかったことかも)こと、トランスミッションが複雑極まりなかったということも語られているので、総合的に判断して「縦置き」へと移行したのでしょうね。

 

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