新型メルセデス・ベンツSUVクラスがその生産された工場内を自動で走る動画。
ぼくは製造された後に勝手に走行して出荷スペースまで行くのかと思いましたが、それとはちょっと異なり、プロモーションのために特別に自走させたようですね(それでも入り組んだ工場の中を自動運転で走っている)。
距離にして1.5キロとなりますが「画期的」とも言える内容であり、これでメルセデス・ベンツも完全自動運転にちょっと近づいた、といえるのかもしれません。
新型メルセデス・ベンツSクラスにおいては「自動運転」関連機能を強化。
これについて「今まではパッシブ(情報を受け取ってから回避していた)」だったものが「アクティブ(受け取った情報をもとに”次”を予測して危機回避を行う)」に変化した、と語っており相当にメルセデス・ベンツはこれに自信を持っているようですね。
なおここまで来ていてもメルセデス・ベンツのエンジニアによると「完全自動運転の実現には10年必要」としており、その難易度の高さがわかるとともに、テスラがすでに実装している自動運転機能のレベルの高さ、そして先進性も推し量ることが出来るように思います。
メルセデス・ベンツも「自動運転の実現までは10年必要」。思ったより実用化の道程は遠い模様
予想以上に変わってた。新型メルセデス・ベンツSクラスの新旧比較画像
新型メルセデス・ベンツSクラス発表。内外装が更に進化し燃費も向上
メルセデス・ベンツがフェイスリフトを受ける新型Sクラスに採用される技術をいくつか公開。
今回は自動運転に関するもので、メルセデス・ベンツいわく「完全自動運転に向けた重要な技術」だとしています。
Sクラスだけにメルセデス・ベンツの技術の粋を集めたものだと思われますが、これまでの「パッシブ」から「アクティブ」へと変化し、危険を知らせてくれるだけではなく「危険を回避できる」ようになっている、と考えて良さそうです。
なお車体についてはエンジンはアウディ同様の48Vシステム採用による電動ターボを搭載する見込みで、細部が大幅にアップデートされる模様。
今回公表される技術はADAS(アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システムズ)と呼ばれるものですが、早速その内容を見てみましょう。
アクティブ・レーンチェンジ・アシスト
時速80~180キロにおいて、ドライバーがウインカーを出すだけで、車が周囲の安全を10秒間確認し、自動的に車線変更を行う機能。
速度のコントロールも行ってくれ、まさに「ウインカーを出すだけ」とのことで、かなり便利な機能と言えますね。
ただ、混んでいる場合は自動運転にレーンチェンジを任せていると「いつまでたっても車線変更できない」ケースが生じると思われます。
というのも自動運転は安全運転重視でしょうし、「割り込んででも」車線変更をしようとはしないだろう、と考えられるため。
となると、「微妙な隙間を見つけて車の鼻先を入れて車線変更をする」人間の運転にはちょっと敵わないだろう、とも思われます。
アクティブ・レーン・キーピング・アシスト
時速60~12キロにおいて、車線を逸脱すると自動的に戻ってくれる機能。
もし車線がなくなった場合は、隣の車線を走る車、周囲の車と接触しないように車を走らせることができるようです。
急に車線が増えたり減ったりする環境の場合はどう作動するのか不安は残りますが、やはり有用な機能ではありますね。
アクティブ・スピード・リミット・アシスト
カメラで標識を読み取る、またカーナビで走行している道路を判別して速度制限を認識し、その速度を超えないように車を走行させる機能。
アウトバーンなど「速度無制限」区間では、時速130キロに速度を制限する、とのこと(設定にて変更可能)。
これは新型シトロエンC3にも搭載される機能ですね。
トラフィック・サイン・アシスト
上記同様、標識を認識して車の速度などを制限する機能。
アクティブ・ディスタンス・アシスタント・ディストロニック
前車との距離を維持するものですが、カーナビと連動して「合流」「料金所」などを認識する模様。
ただ前車についてゆくだけではなく、高速の出口に近づくと速度を落とすなどの判断ができるようですね。
イベイシブ・ステアリング・アシスト
これは突然の危機を回避する際、ステアリングを切る角度が足りなかったり、もしくは切りすぎて何かと衝突しそうになるのを防ぐもので、「適切な」ハンドル切れ角にて危険回避を行う、としています。
たしかに「なにかを避けた」がためのクラッシュは避けたいものですね。
アクティブ・ブラインド・スポット・アシスト
時速10~120キロにて走行中、ブレーキを踏んだりウインカーを出した際、周囲に「当たりそうな車」がいることを教えてくれる機能、とのこと。
アクティブ・パーキングアシスト&リモートパーキングアシスト
バードビューにて周囲の障害物を教えてくれ、かつ必要であれば自動で駐車してくれる機能。
カー・トゥXコミュニケーション
路上になんらかの警報や注意が発されている場合、それをドライバーに教えてくれる、としています。