ポルシェが「パナメーラ・ターボS Eハイブリッド スポーツツーリスモ」を発表。
「パナメーラ・ワゴン(スポーツツーリスモ)のトップレンジ」ということになり、ツインターボV8 4リッターエンジン(550馬力)にプラグインハイブリッドシステム(136馬力)を組み合わせ、686馬力を発生します。
駆動方式はもちろん4WDで0-100キロ加速は驚愕の3.4秒(ランボルギーニ・ウラカンRWDと同じタイム)。
最高速度も時速310キロをマークし、スペックとしては完全にスーパーカーの領域ですね。
加えて「ハイブリッド」であるために燃費もリッター33キロ(複合)と発表されており、まさに「とんでもない車」だと言えます。
モーターとバッテリーのみで走行できる距離は49キロ、充電にかかる時間は設備によって変わるものの、2.4~6時間。
乗員は5名、カーゴスペースは425リッターという数値で、リヤシートを倒すと荷室は1295リッターまで一気に拡大。
これだけモノや人が乗り、燃費がよく、そして速い車、というのは現時点では他に見当たらないかもしれません。
なお、「パナメーラ」シリーズも数が増えてきてちょっとややこしくなってきており、ここでおさらいしておくと、まずはセダンの「パナメーラ」、そしてワゴンボディの「パナメーラ・ツーリスモ」が存在。
現在、セダンだと下記のラインアップとなっています。
ベースグレードの「パナメーラ(FR)」に4WD採用の「4」シリーズ、スポーツモデルの「S」、そしてロングホイールベースの「エグゼクティブ」といった構成。
あとはおそらく、さらにスポーティーな「パナメーラ”GTS”(これはさすがにロングホイールベースはなさそう)」、ハイパワー版の「パナメーラ”ターボ”」、そしてそのロングホイールベース版「パナメーラ”ターボ・エグゼクティブ”」が登場するのでは、と考えています。
・パナメーラ4
・パナメーラ4エグゼクティブ(ロングホイールベース)
・パナメーラ4Sエグゼクティブ(ロングホイールベース)
・パナメーラ4 Eハイブリッド
・パナメーラ4 Eハイブリッド エグゼクティブ(ロングホイールベース)
・パナメーラ・ターボS Eハイブリッド
・パナメーラ・ターボS Eハイブリッド エグゼクティブ(ロングホイールベース)
パナメーラ・スポーツツーリスモは下記の通り。
ワゴンという性格上、現在は4WDのラインアップのみ(FRが登場するかどうかは不明)。
ホイールベースはパナメーラ(ロングではない方)と同様の2950ミリですが、これについてロングホイールベース版である”エグゼクティブ”が登場するのかも現段階ではわかりかねるところ。
なお、こちらもやはり「GTS」「ターボ」が登場する可能性が高そうです。
・パナメーラ4Sスポーツツーリスモ
・パナメーラ4 Eハイブリッド・スポーツツーリスモ
・パナメーラ・ターボS Eハイブリッド スポーツツーリスモ
なお、ポルシェは「ミッションEV」市販モデル登場を見越して徐々にそのラインアップやヒエラルキーを変化させており、たとえば先代パナメーラでは「ターボS」が最強モデルであったのに対し、新型パナメーラでは「ターボS Eハイブリッド」つまりエレクトリックモデルがシリーズの王座に君臨。
つまりポルシェにとってのハイブリッドは「エコ」ではなく「パフォーマンス」を意味するということになりそうです。
加えて、現在ポルシェのページでは「Panamera E-Hybrid Models」として、エレクトリック化されたモデルは通常モデルとは「別」扱い。
加えてボディカラー(イメージカラー)もホワイトで統一し、これもそのまま「ミッションEV」に繋げる狙いがありそうですね(ミッションEはコンセプト段階からボディカラーにホワイトを採用しており、市販時もやはりホワイトをイメージカラーに採用すると見られる)。