もはやセダンもここまできた。加速においてはスポーツカーもセダンも関係のない時代に
一見、日産GT-Rの圧勝に見えるが
日産GT-R、アウディRS7パフォーマンス、メルセデスAMG E63 Sが一斉に加速競争。
日産GT-Rは純粋なスポーツカーで「ゼロヨン王者」としても知られるものの、他は基本的に「セダンのハイパフォーマンスモデル」。
どう考えてもGT-Rの圧勝のように思えますが、結果としては画像の通りGT-Rの「辛勝」。
タイムについてはGT-Rが3.13、メルセデスAMG E63 Sが3.27、アウディRS7が3.41秒となっています。
GT-R、E63、RS7各車のスペックは?
レイアウトとしてはいずれも「フロントエンジン」。ここでそれぞれのスペックを見てみましょう。
日産R35 GT-R
エンジン:3.8L/V6ターボ
出力:570馬力
駆動方式:4WD
トランスミッション:6AT
重量:1760kg
車両価格:996-1186万円
メルセデスAMG E63 S
エンジン:4L/V8ターボ
出力:612馬力
駆動方式:4WD
重量:2070kg
トランスミッション:9AT
車両価格:1785万円
アウディRS7スポーツバック
エンジン:4L/V8ターボ
出力:605馬力
駆動方式:4WD
トランスミッション:8AT
重量:2050kg
車両価格:1881万円
こうやってみるとあれだけパワフルに思えたGT-Rの出力が他より30馬力以上も低い、というのはかなりの驚き。
駆動方式は全て4WD、トランスミッションは登場年の順に段数が増えている感じで、最新モデルのメルセデスAMG E63は9段。
重量についてはGT-Rが他より300キロ程度軽くなっていますが、これはパワー不足分、トランスミッションの段数の少なさで相殺されるのかもしれませんね。
それにしてもセダンがここまでパフォーマンスを向上させているのは驚きで、さらに最新モデルのBMW M5だとGT-Rに勝利する可能性も。
こうなるとスポーツカーがサルーンに勝るのは「軽量性」を生かした運動性能しかないということになってきますが(場合によってはパッケージングや重心など)、EVになるとそういった差異も出しにくくなり、「スポーツカーとはなんぞや」という時代がやってくるのかもしれません。
それでは動画を見てみよう
上記3車が直線での加速競争を行う動画はこちら。