|ありそうでなかった?一つのシリンダーにつき、一つのタービンを持つエンジン|
フォードにてモジュラー式V8、デュラテックV6エンジンの開発を担当したエンジニア、ジム・クラーク氏が画期的なエンジンのアイデアを公開。
これは図の通り、「シリンダー一つにつき、一つのターボ、二つのスロットルボディを持つ」構造で、出力よりも効率性(つまり燃費)を重視したもの、とされています。
ガソリンエンジンにはまだまだ未来がある?
これによって充填効率や燃焼効率が向上し、加えてターボラグも解消できるとしており、実現すればかなり画期的な考案となりそう。
実際のところは試作機も製造されておらず実現性については不明であるものの、ケーニグセグの考えた「カムレス・エンジン」、マツダが実用化すると見られる「ガソリンとディーゼルの中間のような」エンジン、ホンダとトヨタ/日産の考えた「可変排気量」を持つエンジンなど、まだまだガソリンエンジンの可能性はあると言えそうですね。
このエンジンについて、考えられる問題としてはまず熱がこもりやすいこと、そして構造が複雑で部品点数が多いこと、そしてつまり故障の可能性があるものの修理コストが高く整備性が悪いといった問題があり、しかしこれをクリアできれば相当に有用だと思われます。