| スポーツカーは意外と強い |
JAIAの発表による、2018年1月の輸入車登録ランキング。
1月は全般的に販売台数が少ないようですが、2018年1月においては前年比94.9%と「前年割れ」。
それでもブランドにいよって強弱があり、いくつかの傾向がはっきりと見られるようですね。
まず「アメリカ勢が強い」という異例の事態となっていること。
ジープは前年比120%、シボレーは180%、キャデラックは110%という感じで、フォルクスワーゲンやBMWが前年割れとなる中でも販売を伸ばしています。
日本におけるスーパースポーツ市場は堅調
次いでコンパクトカー全般的に調子が良くない、ということ。
フィアット、シトロエン、スマート、DSは前年を割っており、とくにスマートとDSは前年比1/4程度まで下がっています(これらはかなりな勢いでシェアを失いつつある)。
プジョーについては逆に前年比189%と伸びており、これはSUV「3008」効果だと考えられ、日本においてもSUVの必要性が感じられるところですね。
そしてスポーツカーが強いのは相変わらずで、フェラーリ151%、ランボルギーニ114%、アバルト148%、ロータス118%、アストンマーティン178%。
ただしマクラーレンは前年比90%と弱い状況が続きます。
ジャガー、マセラティといったサルーンを中心とするメーカーはいずれも苦しそうで、ジャガーだと前年比39%、マセラティは70%と大きく前年割れ。
特にジャガーは7ヶ月連続前年割れとなっており、販売減少に歯止めがかからない状態ですね。
全般的にスポーツカーとSUVが強いと言えそうですが、こと日本の輸入車市場においてはスポーツカーのほうがSUVよりも人気があると言って良さそう。
全般的に見ると、「販売力が強くて販売を維持・伸長しているブランド(メルセデス・ベンツなど)」、「ブランド力が強く販売を伸ばしているメーカー(フェラーリが代表的)」、「いい車が出て販売が伸びたブランド(アバルト、アストンマーティン、シボレー、キャデラックなど)」、「新型車がなくバリエーションも少ないのでひたすら販売が下がるブランド(DS、ジャガーなど)」といったグループがあるようにも見受けられます。
2018年1月の輸入車登録ランキングを見てみよう
1.メルセデス・ベンツ 4,267台 前年比107.5%
2.フォルクスワーゲン 2,795台 前年比89.2%
3.BMW 1,989台 前年比80.5%
4.アウディ 1,506台 前年比91.4%
5.ミニ 1,182台 前年比100.0%
6.ボルボ 976台 前年比93.3%
7.プジョー 669台 前年比189.0%
8.ジープ 664台 前年比120.5%
9.ルノー 491台 前年比129.6%
10.ポルシェ 490台 前年比98.2%
11.フィアット 302台 前年比89.9%
12.シトロエン 152台 前年比99.3%
13.アバルト 148台 前年比141.0%
14.ランドローバー 142台 前年比105.2%
15.アルファロメオ 128台 前年比99.2%
16.スマート 124台 前年比26%
17.マセラティ 66台 前年比71%
18.フェラーリ 65台 前年比151.2%
19.ジャガー 59台 前年比39.3%
20.シボレー 45台 前年比180%
21.キャデラック 32台 前年比110.3%
22.ランボルギーニ 32台 前年比114.3%
23.アストンマーティン 25台 前年比178.6%
24.DS 22台 前年比25.6%
25.アルピナ 21台 前年比95.5%
26.マクラーレン 20台 前年比90.9%
27.ロータス 19台 前年比118.8%
28.ロールスロイス 19台 前年比70.4%
29.ベントレー 17台 前年比121.4%
30.ダッジ 16台 前年比76.2%
31.ブガッティ 3台 前年比-%
輸入車販売合計 16,565台 前年比94.9%
2017年12月の輸入車販売。シボレー、アルファロメオがとんでもなく伸びる。ジャガー、ベントレーは苦しそう
2017年通じての輸入車登録ランキング。成長率ではアストンマーティンがダントツでNo.1