| マクラーレンのレーシングカーで「最速」 |
マクラーレンが「セナGTRコンセプト」を発表。
これは「マクラーレン・セナ」のサーキット専用バージョンであり、「P1(ロードカー)」に対する「P1 GTR(サーキット専用モデル)」と同様の立ち位置かと思われます。
なお、「コンセプト」とはされているものの、「セナ」発表時にこれのサーキット専用モデルを発売することはすでに公表されており、ほぼこのまま生産に移されそうですね。
重量はロードゴーイングバージョンと同じ
構造としてはロードバージョンのセナと同じくカーボンモノコック「モノケージⅢ」を採用し、重量はセナと同じ。
通常、サーキット専用モデルだと公道走行可能なモデルより重量はぐっと軽くなるはずですが(とくにセナではゴリラガラスが採用されているドアサイド部分が軽量素材へ変更されている)、セナとセナGTRの重量が変わらないということは、いかにもともとセナが軽く作られているか、ということもわかります。
セナの車体重量は1,198キロと発表されており、ハイブリッドモデルであるマクラーレンP1の1395キロより軽いのはもちろん、720Sの1,283キロよりも100キロ近く軽く、これ以上の軽量化がそもそも難しいのかもしれません(機能のために、デザインなど他の要素を犠牲にしたと言われているくらいなので)。
マクラーレンが「セナ」新色とその秘密を公開。「シートは3kgしかない」「機能のためにデザインを犠牲にした」
マクラーレン・セナの知られざる10の事実が公開。「本当は助手席を外したかった」「ゴリラガラス使用」etc.
現在のところエンジンや出力は不明ですが、画像からわかる変更点は当然ながらその外観。
大きなフロントスポイラーに始まりワイドな前後フェンダー、サイドステップ、そしてさらに大型化したリアウイングとリアディフューザー。
現時点でいずれかのレギュレーションに合致しているかは不明ではあるものの、ヘッドライトが残されていることからも「耐久レースに参戦」する可能性があるかもしれない、と考えたり。
なおダウンフォースは1,000キロに達するとされ、これによってセナGTRは「F1を除いて、マクラーレンで最も速い」レーシングカーになった、とのこと(ただしアストンマーティン・ヴァルキリーの”1,800キロ”には及ばない)。
生産台数は75台と明かされていますが購入条件は不明。
P1GTRについては「P1購入者限定」となっており、今回のセナGTRも同様かもしれませんね。
マクラーレンはまず「ロードバージョンの」セナを生産する必要が在るとしており、セナGTRのスペックなど詳細は今年後半に発表し、製造は2018年から、としています。
グラフィックは独特で、マクラーレンのコーポレートカラーでもあるオレンジをあしらったもの。
高級腕時計メーカー、「リシャール・ミル(RICHARD MILLE)」のロゴも見られます。
リシャール・ミルはマクラーレンとパートナーシップを結んでいますが、車体にはほか企業のロゴは見えず、それだけ強固な結びつきをもっていることもわかりますね。