| 突如新型BMW X5が発表に |
昨日いきなりリーク画像が登場した新型BMW X5ですが、その翌日に突如BMWが新型X5を発表。
これまでもティーザー動画が公開されており「そろそろ発表か」とは思っていたもの、まさに青天の霹靂という感じですね。
奇しくもアウディQ8の発表と重なってしまいましたが、内外装を一新し、機能性や使い勝手を大きく向上させたこと、そしてもちろん走行性能(とくにオフロード)が高められていることが特徴。
オンロード、オフロードのポテンシャルが大きく向上
BMWはすでに「X2」X4」を発表し、今回の「X5」そしてさらに「X7」の発表が控えていることから今年を「Xイヤー」と表現。
まさにXシリーズ一色の年だと言えそうですが、X5はBMWにとって「最初に登場したXシリーズ」だけに今回はかなり気合が入ったフルモデルチェンジとなっています。
外観だと(BMWの最近のトレンドに倣い)巨大化したキドニーグリル、より立体的な造形となったフロントバンパーに大きなエアインテークが目を引くところ。※デザイン言語としては「X2っぽさ」も感じられる
リアだと横長のテールランプが大きな(先代との)相違点ですね。
なおBMWはX4、そしてX2でもこの横長テールランプを採用しており、これは「視覚的にワイドに見せるため」だと述べています。
なおテールランプのレンズ表面は凹凸のある立体的な形状に。
この傾向はポルシェでも同じですが、逆にメルセデス・ベンツは「なめらかで平坦な表面」へと移行しているのが面白いところ。
ボディサイズは先代に比較して36ミリ長く、66ミリ広く、19ミリ高くなっており、「さらに大きな」クルマに(現行モデルは4910×1940×1760ミリ)。
インテリアも大きく進化
インテリアも外装に劣らず変更範囲が大きな部分で、より高品質な素材を使用して高いレベルの仕上げを行い、各種スイッチやレバーが複雑な形状を持つ未来的なものとなり、インフォテイメントシステムも最新世代へ。
メインのメーターは「デジタル」で、ダッシュボードにも各種設定を行う大型液晶パネルが備わっています。
BMWはこれまでインテリアについてメルセデス・ベンツ、アウディに大きく劣っていたと認識していますが、これでようやくライバルと戦えるまでに。
夜はこんな感じで、流行のアンビエント照明もちゃんと装備。
スイッチ類はかなり複雑化しているように見え、このあたりディスプレイで直感的に操作ができるメルセデス・ベンツ、アウディとは異なるところ(新型X5についてもディスプレイで操作できるものの、物理スイッチも”予備”で残しているのかもしれない)。
リアゲートの開閉方法も変更されて上下に分割に(それぞれ電動開閉)。
荷室は通常時で645リッター、後部座席を倒せば1860リッターにまで拡大する、とのこと。
新型X5は動力性能も向上
エンジンについてはベースが340馬力の3リッター(0-100キロ加速5.5秒)、X5 xDrive50iには4.4リッターV8(462馬力、0-100キロ加速は4.7秒)。
ディーゼルだと260馬力の3リッター、そして同じく3リッターながらも「クワッドターボ」の400馬力版もラインアップ。
もちろん後にはX5 Mやプラグインハイブリッドモデルも用意されるものと思われます。※日本市場向けにはどのエンジンが設定されるのか不明
トランスミッションは8速AT、駆動方式は後輪よりのトルク配分がなされる4WD(xDrive)で、足回りにはダイナミック・ダンパー・コントロールが標準装備。
4輪操舵、LSD、エアサスペンション(40ミリ車高を上げることができる)もオプションで用意されるようですね。
新型BMW X5には多彩なオプションが用意される
オプションが豊富なのも最近のBMWの特徴で、マット仕上げのアルミ調アクセントが含まれるパッケージオプション、20インチホイールやハイグロスブラックのアクセント、アグレッシブなバンパーなどが特徴的なMスポーツも設定に。
その他のオプションだと4ゾーン・エアコン、30%大きくなったパノラミックグラスルーフ、Bowers & Wilkinsダイアモンド・サラウンド・サウンドシステム(20スピーカー)、リアシートエンターテイメント+ブルーレイ・ディスクプレイヤー、3列目シートなど。
BMW得意の「レーザーヘッドライト」もオプションにて用意されています。
さらには「オフフロードパッケージ」も用意され、これはエアサス、スキッドプレート、LEDが装着され、オフロード向けの設定や表示が可能となる伝用ディスプレイ表示(メルセデス・ベンツのオフロードモデルのような感じ?)が追加される、とのこと。
新型BMW X5は高いポテンシャルを武器に「Mスポーツ」ではオンロード寄りに、そして「オフロードパッケージ」ではオフロード寄りに、という具合に自由にその性格をシフトできる、と考えてよさそう(それだけ懐が深い)。
もちろん基本的な乗り心地や安全性も大きく向上していると思われ、リアゲートに代表されるように「使い勝手」についても追求されているようですね。
なお安全性についてだとレーンキーピング・アシスト、トラフィックジャム・アシスト、エマージェンシー・ストップ・アシストなどの「お約束」装備も充実しているようですね。
欧州での納車は11月からだとされていますが、日本での発売時期や価格については現在発表がない状態です。
VIA:BMW