| ポルシェはケイマンGT4でラリーに参戦 |
ラリー・ドイツ(Rallye Deutschland)開幕に向けてポルシェが「ケイマンGT4クラブスポーツ・ラリーコンセプトの画像を公開。
今回は「画像のみ」でスペック等の発表はなく、しかしオンロード用のケイマンGT4クラブスポーツ同様、3.8リッター・フラットシックスエンジン(385馬力)を持つものと思われます。
ちなみに参戦にあたってのドライバーはロマン・デュマ選手。
2016年にはポルシェのワークスドライバーとして919ハイブリッドをドライブし、ル・マンでの優勝をもたらしています。
その後なぜか2017年にポルシェを解雇され、しかし2018年にはフォルクスワーゲンI.D. R.を駆ってパイクスピークの「コースレコード」を樹立(パイクスピークでは4回も優勝している)。
そして今回またポルシェのワークスドライバーに復帰したということになりますが、色々な事情があったことは想像に難くありません。
イキナリのことでびっくり
画像を見るとフロントフード上の大きなLEDアディショナルランプ、ルーフ上のエアスクープ、ハメ殺しのサイドウインドウ、ロールケージ、そしてラリー用ホイールとタイヤが確認可能。
ボディ裏面にはガード用の金属製プレート。
ポルシェとラリーは無縁ではない
なお、ポルシェは過去に911と959でラリー競技へとワークス参戦した経験があり、911だと1967年/1969年にモンテカルロ・ラリーで優勝。
しかしながら1971年以降はワークスとしての参加をとりやめ、プライベーターに車両を提供するのみにとどまっています。
959だと1985年/1986年にパリ-ダカールラリーへと参戦し、1986年にはワンツーフィニッシュを成し遂げていますね。
その後ワークス体制にてラリーへ参加したことはないと記憶していますが(スポットだと参戦していたことがあるかも)、今回ドイツのみとはいえどもポルシェがラリーへと直接参戦するのは非常に興味深い事実です。
この理由のひとつとして「ラリー参戦を通じてデータを収集する」ことがあると述べられており、今後開発するモデルにそれが生かされる、とも。
つまり、もしかすると「ケイマンのオフロードモデルが発売されるかもしれない」ということになり、その決定(ケイマンのオフロードモデルかどうかはわからないものの、とにかくニューモデル)は今年中に下されるようですね。
ポルシェはスポーツモデルにオフロードグレードを設定?
なお、昨年の2月にはHugo Silva Designsによって「ケイマンGT4ラリー」のレンダリングが公開。
これは完全に「もしも」設定のレンダリングだったのですが、まさか本当にケイマンがラリーに参加するとは驚きそのもの。
「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったもので、ポルシェは以前から「911サファリ」なる911のオフロードモデルを発売するのでは、という話も。
フォルクスワーゲングループはSUVに対して非常に熱心な割には「クーペSUV」を発売しておらず、その理由は「もしかしたらポルシェ911や、アウディTTなどのスポーツモデルをリフトアップしてクーペSUVの代わりにするからなんじゃないか」と考えたことも(TTの場合は実際に”TTオフロードコンセプト”が登場している)。
加えて同じグループに属するランボルギーニはウラカンのハイライダー版、「ウラカン・サファリ」を計画中だと報じられたこともあり、もしかすると本気で「ポルシェは911やケイマンのオフローダーを発売するのでは」と考えたりします。