| フォードとシボレーのフラッグシップがガチ対決 |
フォードGTとシボレー・コルベットZR1という、アメリカンスーパーカー同士のドラッグレースが動画で公開。
撮影したのはいつものDragTimes氏で、場所はパームビーチ・インターナショナル・スピードウェイ。
理由は不明ですが(クルマへの負担を考えたのかもしれない)何本か競争を行ったものはすべてローリングスタート(時速40マイル=64キロからの同時加速)となっています。
両者のスペックを見てみよう
フォードGTは言わずと知れたフォードの最新スーパーカー。
カーボン製のモノコックシャシーに3.5リッターV8エコブーストエンジンを搭載し後輪を駆動。
出力は347馬力、車体重量は1521キロ。
フォードGTはヴァージニア・インターナショナル・スピードウェイ(VIS)にてコースレコードを記録しており、さらに今後ニュルブルクリンクにも挑戦するのでは、と言われています(実際に走行する様子が目撃されている。しかしフォードはタイムには興味が無いとコメント)。
対するシボレー・コルベットZR1は「コルベットの中でも最強」モデル。
6.2リッターV8エンジンをスーパーチャージャーで加給し755馬力を発生。
最高速度は321km/hで、ジェイ・レノによると「その速度域でも完全に安定している)。
なお、コルベットはC6世代のZ06でも軽く300キロを超えると言われており、そして「ビタリと安定している」とも。
それでは動画を見てみよう
こちらが両者が加速勝負を行う様子を記録した動画、「2018 647HP Ford GT vs 2019 755HP Chevrolet Corvette ZR1 Roll Racing down the 1/4 Mile」。
ローリングスタートなので、スタート時のトラクションにおいて有利なフォードGT(MR)のメリットは打ち消されることになりますが、コルベットよりも100キロ程度軽いという利点を活かしてそのまま逃げ切るという結末に。
そしてこの際の音がまさに「爆音」で、「エコブースト」というエンジンの名前とは真逆のサウンドを発しているのが面白いですね。
いずれのレースにおいてもフォードGTが勝利していますが、これには重量以外の理由があると考えており、それは「ダウンフォース」。
画像を見る限りですが、コルベットZR1はダウンフォース強化オプション「ZTKパッケージ」を装着していて、つまりパワーがこれに食われることになります。
反面、フォードGTは最高速アタック用のドライブモード「V-MAX」を持ち、これを選択すると車高が下がり、かつアクティブエアロが動作しないため「空気抵抗が最小限」。
こういった差も意外と影響があるのでは、とも考えています。