| トヨタとBMWとはZ4、スープラの開発において”お互いにはほとんど関与していない” |
新型BMW Z4と新型トヨタ・スープラとは「共同開発」されたクルマであることはもはや公知の事実ですが、トヨタ、そしてBMWともに「それぞれ全く別のクルマである」と主張。
とくにトヨタのスポーツ車両統括責任部長、多田哲哉氏は「新型スープラはBMW Z4とは異なるピュアスポーツ」だと述べています。
トヨタとBMWとの提携は2012年に始まった
今回明かされた事実によると、トヨタとBMWとの協力関係は2012年6月29日にスタート。
これは新型BMW Z4、新型トヨタ・スープラの開発を含めた包括的な協力関係で、このほかだとフューエルセル・システム、エレクトリック・パワートレーン、軽量テクノロジーに関するもの、だとされています。
そしてトヨタとBMWはスープラ/Z4の開発のために2年間、つまり2014年まで共同にて作業を行い、トヨタによると「2014年にBMWとは袂を分かち、それ以降は連絡を取っていない」とのこと。
ただ、これは喧嘩別れしたという意味ではなく「計画通り」の行動で、2012年から2014年の間にBMWとトヨタとが「パッケージング、ヒップポイント、ホイールベース、車幅、燃料タンクの位置、Aピラーの位置」などを決定し、その後はそれぞれのクルマの開発に集中した、ということのようですね。
BMWによると「新型Z4はスープラとはまったく異なるクルマで、デザインはもちろん、ハンドリングや性格も異なる」としており、BMW、トヨタともに違いを強くアピールしているのが印象的で、とにかく「同じように見られたくない」という強い意志が感じられるところ。
ただ、これにはちょっと疑問の残るところであり、というのもつい最近まで新型BMW Z4と新型トヨタ・スープラは共同にてテストを行なっていて、かつ「2014年以降に」開発されたと思われるデジタル液晶メーターなどのデバイスを両者とも共同で採用しているため、これはトヨタの主張とは反する内容だとぼくは考えています。
https://intensive911.com/?p=123405
両社に2014年以降つながりがなかったのであれば「なんで一緒にいるのか」ということになりますが、これはもしかすると新型スープラ、Z4の生産を行う「マグナシュタイア(マグナ・シュタイヤー)」が両車のテストを行なっていたのではないかということになり、となるとスープラ、Z4の開発そのものも、トヨタ、BMWではなく「マグナシュタイヤーがほぼまるまる請け負っていた」ということになりますが、このあたりは完全に「謎」ではありますね。
VIA:CNET