| 日産GT-R50のインパクトは思ったよりもスゴかった |
さて、日産が銀座にある「NISSAN CROSSING」にて、イタルデザインとのコラボレーションによって誕生した「GT-R50 by Italdesign」を展示中。
これは見にゆかねばならないということでさっそくチェックしてきました。
※日産からのプレスリリースはこちら
日産GT-R50 by Italdesignは日産、イタルデザイン双方の50周年を記念して作られたプロトタイプ。
ただ、日産は限定台数50台、そしてその価格1億2000万円にてこれを販売する意向を示しており、興味のある人はニッサインのサイトから問い合わせが可能となっています。
日産GT-R50 バイ イタルデザインはこんなクルマだ
日産GT-R50はR35 GT-R NISOMOをベースに作られたクルマ。
これは次期型日産GT-Rを示唆するものではなく、現行のR35 GT-Rにもし何の制約もなかったなら、という前提で作られたプロトタイプとなっています。
発表は2018年6月で、「突如」登場したサプライズモデルでもあり、デザインは日産側(ロンドンにある日産デザインヨーロッパ)、車体の製造がイタルデザインという枠割分担となっていますが、ぼくの知る限り日産とイタルデザインとの繋がりはなく、このコラボが実現したのはまさに驚きそのもの(日産はオーテック繋がりで、ザガートとのコラボ経験はある)。
ボディカラーは「リキッドグレイ」、アクセントは「エナジェティックシグマゴールド(マット)」。
実際に販売する際には、内外装は「顧客の好みに合わせて」仕立てあげることになる、とのこと。
ボディサイズはベースとなるGT-R NISMOの全長が4690ミリであるの対しGT-R50では4784ミリ、全幅は同じく1895ミリに対して1992ミリ、全高は1370ミリに対して1316ミリ。
つまりGT-R50 by ItaldesignはGT-R NISMOに対して広く、長く、そして低くなっていますが、これは実際に「ルーフをカット」して再溶接することで実現しています。
この工程については、今回の特別展示に合わせて動画が公開されていますね。
エンジンはGT-R NISMOと同じ3.8リッターV6ツインターボのままですが、出力は720馬力にまで向上。
ボンネットにはゴールドアクセント付きのNACAダクトが見られます。
ホイールはアルミとカーボンとのハイブリッド。
ホイールのセンターは極端にマスが削られ、慣性重量が抑えられているようですね。
なおブレーキディスクはカーボンセラミックではなくスチール。
サイドステップのカナードには「GT-R50 by Italdesign」の文字。
ドアミラーはかなりシャープな形状。
実際の精算時には形状が変更になるか、もしくは「カメラ」に置き換えられるのかもしれませんね。
フロントはヘッドライト含め、その下、カラス天狗風のゴールドパーツ、その中のグリルやエアインテークなど、かなり複雑な形状を持っているようです。
ルーフの「シャークフィン」状のパーツ先端にあるクリアパーツは「ストップランプ」。
ブレーキペダルを踏むとピカっと光ります。
リアはGT-R50のハイライト。
画像ではリアウイングがリフトした状態となっています。※この画像ではシャークフィンの先端が光っているのがわかる
このテールランプは芸術品のような出来栄えですね。
リアにはエアアウトレット。
Cピラー付け根から取り入れたエア、もしくはリアフェンダーの内圧がここから排出されるのかも。
インテリアはこんな感じ。
シンプルかつダイナミックで、市販モデルのR35 GT-Rとはかなり雰囲気が異なります。
このGT-R50 by Italdesignの人気は相当なもので、老若男女問わずに撮影している人多し。
とくに女性が多数見られたのが印象的です。
中国人も非常に多く、壁面のモニターに映し出されるプロモーション動画にも中国語字幕がつけられていて、日産も「ルック中国」のようですね(50台の限定台数のうち、中国人がけっこう買ってゆくのかも)。
GT-R50 by Italdesignをぐるりと撮ってきた動画はこちら。
他の画像はFacebookのアルバム「NISSAN GT-R50 by Italdesign」に保存しています。
日産は46年前のスカイラインGT-Rも展示中
なお日産は同時に「スカイライン2000GT-R レーシングコンセプト」もニッサン・クロッシング内に展示。
こちらは1972年の第19回東京モーターショーに出展された車そのものだそう。
なお、こっちのGT-Rはあまりに人気がなく、ちょっとかわいそうになるほどです。
住所:東京都中央区銀座5-8-1 TEL 03-3573-0523
営業時間:10:00~20:00
GT-R50展示期間:2018年10月15日(月)~2018年11月25日(日)