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アウディR8が事故で真っ二つに。なぜこういった壊れ方をするのか、その理由を見てみよう

2018/10/30

| アウディR8がまっぷたつに。車体が弱い? |

オーストリアとイタリアとの国境付近にて、アウディR8が半分になってしまう事故。
フォルクスワーゲンのバンとの衝突が原因だそうで、しかし幸いなことにアウディR8、フォルクスワーゲン双方のドライバーともに軽傷で済んだ、とのこと。

ただ、この画像を見ると生存すら危ぶまれるほどで、「よく助かったな」と驚かされることになりますが、車体の損害の割に乗員の怪我が小さかったのは「アウディR8の構造に起因するもの」とも言えそう。

なぜアウディR8はこんな風に分断されるのか?

こちらは完全に分離して飛んでいったリア。
この状態でも「車体前半」のヘッドライトが点灯しているあたり、「けっこうクルマは頑丈なんだな」とも思いますが、事故の後に周囲への注意を喚起という意味で”そういった設計”となっているのかもしれません。

これら画像を見ると、アウディR8はめちゃくちゃにヤワなんじゃないのか・・・と思ったりしますが、上述のようにこれは「アウディR8の構造に由来するもの」。
いったいそれはどういうことなのか?をここで見てみましょう。

アウディR8はこういった構造になっている

アウディR8はミドシップレイアウトを採用しており、エンジンが後ろにありますが、車体の構造としては3分割として考えることができ、まずは車体中央の「キャビン」。※画像はR8スパイダー
それに対して角パイプで構成された「フロントセクション」と「リアセクション」をボルトで取り付けている、という構造です。

そして一般のクルマ(これはポルシェ911)はこんな感じで、フロント~キャビン~リアまで一体化した「モノコック」。
つまりモノコックだと「リアセクションが外れる」ことはないものの(そうなったときは多分ドライバーの生存は難しいだろう)、アウディR8の構造だと、クラッシュの際にリアセクションが「外れる」ことがあるわけですね。

ちなみにランボルギーニ・アヴェンタドールやマクラーレン各車も同じ構造を持っていて、アヴェンタドールだとこんな感じでキャビンとリアセクションが接合されています。

片側3本の角パイプを、それぞれ4本程度つまり片側12本のボルトで固定しているということになりますが(サブフレーム、ドライブトレーンも接合部と考えられるが、主たる部分ではない)、有事の際にはこれが外れて被害を最小限に食い止めることができる、と考えることができるかもしれません。

lamborghini aventador carbon

今回のアウディR8のクラッシュのように、後ろがポロリと取れると「え?」という感じですが、それはこういった構造に由来するものであって別に「車体が脆い」わけではなく、しかしこれが外れることで命が救われる場合もある、ということですね。

VIA:CARSCOOPS

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