| GT3系に装着されていた無償オプションが911GT2RSにも |
ポルシェが911GT2RSに対し、「クラブスポーツパッケージ」に設定を発表。
これはFIA認証済みのスチール製ロールケージ(フレームに直接ボルト留め)、6点式ハーネス、消化器、バッテリーキルスイッチ(これはFIA未承認)が含まれるもので、嬉しいことに「無償オプション(ポルシェにしては大サービス)」。
一方、ヴァイザッハパッケージは3,241,000円
なお、ポルシェは911GT2RS発表時に「ヴァイザッハ・パッケージ」の設定も発表。
こちらはフロントリッド、ルーフと前後スタビライザー、ステアリングホイールの一部やパドルシフトがカーボンファイバーとなり、ホイールはマグネシウムに(-11kg)、スタビライザーやカップリングロッドも軽量化(-5.3kg)。
ロールケージもスチール製からチタン製へと変更されて9kg軽くなり、これら合計で30kgの軽量化が可能となるもので、これを装着するとバケットシートのヘッドレスト部分、ダッシュボードのトリム(カップホルダーがあるところ)に「Weissach package」のロゴが入るプレートが装着されます。
そしてこの911GT2RS用ヴァイザッハ・パッケージの価格は3,241,000円で、この価格設定を考えても、今回の「クラブスポーツ・パッケージ」の無償化は(商売熱心なポルシェの姿勢を考えると)かなり意外。
クラブスポーツパッケージはGT3系では標準装備
なお、この「クラブスポーツパッケージ」はこれまで996、997、991世代の911GT3系では「標準装備」ですが、むしろ911GT2RSでは標準装備ではないのもまた驚き。
もしかするとポルシェとしては、911GT2RSについて「ヴァイザッハパッケージ装着前提」だと考え、クラブスポーツパッケージは不要としてこれまで装着を省いていたのかもしれませんね(もしくはモータースポーツに直結するのはGT3系であって、GT2RSはまた別の性格をイメージしているか)。
ちなみに「ヴァイザッハパッケージ」のほうはポルシェが強力にプッシュするオプションパッケージでもあり、最初は918スパイダーに採用されたもの。
その後に911GT2RSに採用され、フェイスリフト後の911GT3RSも選択可能に。
ポルシェとしてはこれを拡大採用する意向を示しており、これもまた「GT」同様、一つのブランドへ育てたいのかもしれません。
なお、すでに911GT2RSを購入した顧客に対してこの「クラブスポーツパッケージ」がレトロフィットにて提供されるかどうかはアナウンスがありませんが、GT2RSについてはそのほとんどが「ヴァイザッハパッケージ」を装着していると思われ、クラブスポーツパッケージの必要性はあまりないのかもしれません(6点式ハーネスくらい?)。