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ブレンボが「柄入りの」コンセプトブレーキキャリパーを公開。今後はブレーキもカスタムの時代に突入か

2019/04/10

| ブレンボがこういったコンセプトモデルを発表するのは珍しい |

ブレンボが突如「ブレーキキャリパーのコンセプトモデル」を公開。
これは9つのカラーで構成され、ブレンボ曰く「世界のファッション、アート、スタイルにインスパイアされたもの」。

確かに公開された画像を見るに、龍をモチーフにした墨絵っぽいもの、英国調なチェック柄、ボタニカル、キース・ヘリング、ヒョウ柄など様々なものがありますね。

ついにブレーキキャリパーも「カスタム」の対象に

なお、現代においては超高級車やスーパーカーの存在そのものが比較的「当たり前」になってしまい、それらのオーナーは「さらなるカスタム」を求めている状況。

一昔前だと、たとえばフェラーリF40は「生産された個体が全てレッド」で、つまり全くカスタムできなかったのが信じられないほど。
ただ、この時代はフェラーリF40を所有することそのものが特別で、それはオーナーがメーカー(ブランド)とそのヘリテージを共有するということを意味していたと思います。

確かにこの時代はほかに「ポルシェ959」くらいしか超限定モデルは存在せず、しかし今ではアストンマーティン、ランボルギーニ、マクラーレンといったメーカー、そして新興メーカーからもハイパーカーが続々発売されており、当時とはちょっと状況が異なるわけですね。

そして「限定モデルが溢れかえってしまうと」それは特別感を喪失するということにもつながり、そこでオーナーが求めるのが「カスタム」。

つまり限定モデルであってもカスタムしないと「普通」な時代に突入してしまったということですが、よって現在の限定フェラーリは「グリーン」や「ブルー」といった、ちょっと前のフェラーリでは考えられないようなボディカラーも見られます(ぼくは現在の状況に肯定的)。

こういった現象は「スーパーカー、ハイパーカーを購入するということは、そのメーカーのヘリテージを購入するという意味合いから、自己表現の手段へと移り変わりつつある」ということを表していると考えていて、その「自己表現の対象」がブレーキキャリパーにも拡大しつつある、ということなのかもしれません。

なお、フェラーリやランボルギーニ、アストンマーティン、マクラーレン、マセラティ等ではブレーキキャリパーのカラーを「オプション」として選択でき、レッドやブラック、シルバー、ゴールド、オレンジ、ブルー、グリーンなどが選べるケースがほとんど。

ただ、これからはブレーキキャリパーにもグラフィックを入れることができるようになったり、アフターマーケットでのカスタムで見られるような「イタリアントリコローレに塗り分けたり」、ブレーキキャリパーの文字そのものをメーカーロゴではなく別のものへ、といったことが注文時オプションとして用意されるのかもしれません。

ちなみにポルシェの場合はブレーキキャリパーのカラーをオプションで選択することはできず、たとえばベーシックモデルはブラック、ハイパフォーマンスモデル(スチールローター)はレッド、カーボンセラミックディスクはイエローキャリパー、新型ブレーキシステム”PSCB”はホワイト、といった感じで「機能によって」ブレーキキャリパーのカラーが固定されています。

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