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「ラ・フェラーリ」プロトタイプが競売に登場、非ハイブリッドにもかかわらず3億8000万円にて落札される

「ラ・フェラーリ」プロトタイプが競売に登場、非ハイブリッドにもかかわらず3億8000万円にて落札される

| フェラーリのプロトタイプは「限られた顧客のみしか手にできない |

この記事の要点

  • 異例の落札: 公道を走行できないにもかかわらず242万ドル(約3.8億円)で落札。その理由は「開発専用」という特殊な素性にあり
  • 驚きのメカニズム: 見た目はラ・フェラーリだが、中身は458イタリアのアルミシャシーを流用
  • 純粋なV12: 市販車にあるハイブリッドシステム(HY-KERS)を非搭載。789馬力を発生するV12エンジン仕様

公道走行不可。それでもコレクターが「3.6億円」を投じた理由

通常、ラ・フェラーリの相場は400万ドル(約6億円以上)を優に超えるため、今回RMサザビーズのオークションにて242万5,000ドルという価格をもって落札された一台は「一見すると割安」に感じるかもしれません。※落札された車両の画像はこちら

しかし、この個体「Proto F 150 – P2」は、単なるラフェラーリの中古車ではなく、フェラーリが次世代ハイパーカーを生み出すために作り上げた、世界に数台しか存在しない「走る実験室」。

公道を走ることは法律で禁じられていますが、フェラーリの歴史そのものを所有できるという価値が、世界中のコレクターを突き動かしたというわけですね。

「Proto F 150 – P2」の驚愕スペックと特徴

この車両はラ・フェラーリが完成するまでの「第2段階」の開発を担当した重要なモデルであり・・・。

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1. 458イタリアとラ・フェラーリの「ハイブリッド」構造

外見は製品版に近いボディを纏っており、しかし驚くべきことにシャシーは製品版のカーボンモノコックではなく458イタリアのアルミシャシーを改造したものが採用され、ステアリングホイールも458のものがそのまま使われるなど開発現場のリアリティが伝わってくる仕様に

2. 「電気の力」を借りない、純粋なV12サウンド

製品版ラ・フェラーリの代名詞である「HY-KERS(ハイブリッドシステム)」はこのプロトタイプには搭載されておらず、そのため出力は製品版の963psに対し、V12エンジン単体の789hpに留まっている

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3. 未完成ゆえの美学「カモフラージュ」

ボディ全体を覆うダズル迷彩(カモフラージュ)は、発表前にスパイショットから詳細を隠すためのもの。開発当時の熱気をそのまま閉じ込めたような姿は、ファンにはたまらない魅力を持っている

詳細スペック比較

参考までに、製品版ラ・フェラーリと今回のプロトタイプの違いを表にまとめると以下の通り。

項目プロトタイプ (P2)製品版 ラ・フェラーリ
内部呼称Proto F 150 – P2F 150
シャシー素材アルミニウム (458改良型)カーボンファイバー・モノコック
エンジン6.3L V12 自然吸気6.3L V12 自然吸気
ハイブリッドシステムなしあり (HY-KERS)
最高出力約 789 hp963 ps (システム合計)
公道走行不可可能
ステアリング458イタリア流用専用設計

市場での位置付け:クルマというより「歴史的資産」

このクルマを購入したオーナーは「このクルマを登録すること」はできず、しかし、フェラーリ公式の「イエローブック(認定証)」が付随するこの個体は、フェラーリの歴史を語る上で欠かせないピースです。

かつてフェラーリのプロトタイプは開発後に破棄されるのが通例でしたが、近年は選ばれた最重要顧客にのみ販売されることがあり、今回は市販版のラフェラーリの市場価格よりも低い落札金額となったものの、今後は「歴史的遺産」としての価値が高まるものと予想されます。

新しい知識:なぜ「P2」と呼ばれるのか?

フェラーリの開発段階には、大きく分けて3つのフェーズがあります。

  1. M (Muletto): 既存車種(458など)の外装を借りた初期実験車
  2. P (Prototipe): 専用のボディや主要部品をテストする第2期(今回の車両)
  3. PS (Preserie): 市販直前の最終確認用つまり今回の車両は、ラ・フェラーリの形が初めて具体化された「最終段階」の一台と言えます。

フェラーリ究極のコレクターズアイテム

「公道を走れない車に3億円以上?」という疑問は、この車を「自動車」ではなく「美術品」や「歴史的文書」と捉えることで解消されます。

1000馬力に迫る最新のEVも魅力的ですが、こうした「苦労がうかがえる」開発の跡が見えるプロトタイプこそ、フェラーリというブランドの深淵を物語っているように思われ、次にオークションへと出品される際には”さらに跳ね上がった価格”でぼくらを驚かせてくれることとなりそうですね。

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参照:RM Sotheby’s

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