| 見かけが普通なのがこれまたイイ |
登場したばかりのメルセデスAMG GT 4ドアクーペですが、今回ドイツのチューナー、パフォームマスター(Performmaster)がGT63 Sをチューン。
そしてなんとエンジン(V8ツインターボ)を639馬力から740馬力にまで一気に100馬力もパワーアップさせるという離れ技を見せています。
さらに外観においてもオリジナルのエアロパーツが装着されており、これがナカナカ上品な仕上がりに。
サブコンだけで一気に+100馬力
なお、パフォームマスターは今年で創立31年めということで、この「チューンド」GT63 Sは31台のみの限定発売。
エンジンそのものには手が入っておらず、この「100馬力アップ」はサブコン追加によって達成。
トランスミッションは9速AT、駆動方式は4WD(4MATIC)とこれも変わらず、しかし100馬力アップによって0−100キロ加速は0.3秒ジャンプして2.9秒に(これはもうフェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンなみ)。
なおリミッターが解除れて最高速度は315km/hに達するとのこと。
なお、パフォームマスターではフロントリップ、リアウイング、リアエプロン+リアディフューザーを追加していますが、これらはすべてカーボン製(リアウイングが自然すぎて気づかなかった)。
これらはグロスブラックもしくはボディカラー同色仕上げを選択できる、とのこと。
画像を見る限りではかなり品質が高そうですが、そこが「31年もチューニングをやってこれた」理由なのかもしれませんね。
ダウン幅は不明ながらもサスペンション変更によって車高が落とされ、リアウイングが発生するダウンフォースと相まって「すぐにわかるほどのハンドリング向上」が得られている、とのこと。
サイドスカットルはAMGのものから自社オリジナルへと入れ替えられ、LED照明が仕込まれているようですね。
加えて限定モデルであることをあらわす「1/31」の文字も。
そしてインテリアにも「1/31」の文字を刻んだカーボン製プレート。
メルセデスAMG GT 4ドアクーペはポルシェ・パナメーラへの対抗馬
なお、メルセデスAMG GT 4ドアはモロにポルシェ・パナメーラにぶつけてきたクルマ。
2ドアクーペのAMG GTもポルシェ911を仮想ライバルとしていますが、メルセデス・ベンツとポルシェとは昔から仲がよく、かつてはポルシェがメルセデス・ベンツ「E500」を設計・製造したり、最近だとメルセデス・ベンツミュージアムにポルシェのクルマを展示したり、という間柄。
それでもAMG部門はポルシェに対して異常な対抗心を燃やしているようで、今回のメルセデスAMG GT 4ドアクーペがパナメーラに一矢報いることができるかは注目の的でもあります。
日本だとメルセデスAMG GT 43(367馬力/1176万円)、AMG GT 53(435馬力/1593万円)、AMG GT63 S(639馬力/2353万円)というラインアップで、これはそれぞれポルシェ・パナメーラ4(330馬力/1248万円)、パナメーラ4S(440馬力/1628万円)、パナメーラ・ターボ(550馬力/2377万円)と競合することになり、価格もしくは出力においてアドバンテージが見られるのが面白いところですね。
こちらはAutocarがメルセデスAMG GT 63 Sとポルシェ・パナメーラ・ターボS Eハイブリッドとを比較した動画ですが、AMG GT63 Sはよりスポーツカー寄り(動画を見ていても結構足回りが硬そう)、そしてパナメーラ・ターボS EはよりGTカー寄りといった感じで性格が分かれているイメージです。