日本から輸出しているのに日本国内の価格のほうがずっと高い
レクサスはRC Fのハードコアバージョン「RC Fトラックパック(日本ではRC Fパフォーマンスパッケージ)」を発表しており、この発売は日本だと5月からだとされています。
そして今回、レクサスは日本に先駆け、メインマーケットの米国にてRC Fトラックパックの価格を発表していますが、その価格は標準のRC Fが64,750ドルであるのに対して3万ドル以上アップの「96,650ドル」。
レクサスは日本車なのに日本での販売価格が高かった
なお、この96,650ドルというのは「レクサスLC」の92,300ドルよりも高く、つまり日本におけるRC Fトラックパック(パフォーマンスパッケージ)の価格もレクサスLCより高くなると考えて良さそう。
ここでざっと、日米各モデルの価格(差)を見てみましょう。
モデル | 北米価格 | 国内価格 |
RC F | 64,750ドル | 9,824,000円 |
RC F トラックパック | 96,650ドル | 1330万円くらい? |
LC500 | 92,300ドル | 13,022,000円 |
LC500h | 96,810ドル | 13,522,000円 |
これを見て最初に思うのは「日本国内の価格設定は高くないか?」ということ。
レクサスの生産国は日本なので、アメリカに輸出するとその分コストがかかり、アメリカで販売するほうが「割高」になるはずですが、たとえばレクサスRC Fの場合、1ドル111.5円だとすると7,219,625円となり、日本での販売価格9,824,000円に比較してかなり安い設定であることがわかります。
同じように計算するとレクサスLCでは邦貨換算10,281,450円に対して国内価格13,022,000円、レクサスLC500hでは10,794,315円に対して国内価格13,522,000円という数字に。
ここでそれぞれのモデルについて「現在のレートで邦貨換算した金額」と「日本国内での販売価格」とを計算すると、レクサスRC Fは日本のほうが1.36倍、レクサスLCだと1.27倍、レクサスLC500hで1.25倍。
ちなみにトヨタの想定する為替レートは110円だとされますが、国内価格と「110円」というところからすると、もっとアメリカでの販売価格は高くてもいいはず。
しかしアメリカでの設定が現実的にこの数字となっていること、かつこれで利益が出ているとすれば、やはり日本での販売価格は「割高」なのかもしれませんね。
レクサスRC Fトラックパックはこんなクルマ
そして話をレクサスRC Fトラックパック(パフォーマンスパッケージ)に戻すと、 これはRC Fに加え、カーボン製パーツやセラミックブレーキ、チタンマフラー等を装備し「あらゆる面で改良を加えた」ハイパフォーマンスモデル。
さらには20キロの軽量化、新開発のタイヤ採用、パワーアップ(5馬力向上)、アクセルレスポンス改善、デフのローギアード化、カナード付きフロントバンパーやリアウイング採用にてエアロダイナミクスも改善させています。
今のところ日本での価格は発表されておらず、しかし米国での「比率」を考えると「1330万円くらい」という設定になりそうですね。