トヨタはときどきこういった派手なクルマを出す会社でもあった
すっかり話題はスープラ一色となってしまったデトロイト・モーターショーですが、その影でトヨタは新型レクサスRC Fを公開。
もちろんこれはフェイスリフト後の新型RCをベースにしたハイパフォーマンス版ですが、標準モデルのRC Fに加え、カーボン製パーツやセラミックブレーキ、チタンマフラー等を装備する「パフォーマンス・パッケージ(Performance Package)」もあわせて発表しています。
左がRC F パフォーマンスパッケージ、右が通常のRC F。
リアディフューザー、そして「F」の象徴とも言えるナナメに並ぶテールパイプが、このクルマが「普通ではない」ことを物語っていますね。
通常モデルのRC Fでも十分すぎるくらいアグレッシブなフロントスポイラー。
従来型の「あらゆる点」に改良を加えた新型RC F
トヨタによると、新型レクサスRC Fは軽量化と空力性能の向上を目指し、「あらゆる点に改良を加えた」とのこと。
その内容は下記の通りです。
・運動性能向上を狙い、車両重量の低減を実施。従来型比20kgの軽量化を実現しました。
・限界領域でのコントロール性向上を目的に、トレッドパターン一本一本のコンパウンド材質までこだわりタイヤを新開発。サーキット走行などにおいても優れた操縦安定性を発揮します。
・“F”の自然吸気エンジンならではのリニアな加速フィーリングを際立たせるため、エンジン出力を向上させるとともに、エアクリーナー形状変更による吸気性能向上とスロットル制御の改良によりアクセルレスポンスを向上させました。またディファレンシャルのローギヤ化を図ることで、サーキット走行におけるアクセルでの車両コントロール性を向上させました。街乗りの際にも軽快な走りを感じることができます。
・エクステリアは、「レース育ちのスタイリング」をコンセプトに、レースで培われた空力デバイスや形状を最大限スタイリングに織り込んだデザインとしています。具体的には、フロントバンパーコーナーにカナード*2形状を取り入れてダウンフォースを向上させたほか、サイドのロッカーモール後端にアンダーカット形状をつくることでリヤタイヤ周辺の乱気流を抑制するなど、空力性能の向上を目的としながら、“F”としての独自性を狙ったデザインとしています。また、前後のホイールハウスにダクトを設けることでホイールハウス内に溜まった空気の圧力を低減。最適なコーナリング姿勢やステアリングの応答性向上に寄与します。
・エンジントルクを制御し、発進時のタイヤ空転を防ぐローンチコントロールを採用。スポーツ走行における鋭いスタートダッシュを実現します。
VIA:TOYOTA
エンジンは5リッターV8、重要なのは「自然吸気」ということ。
出力は472馬力、0-100キロ加速は4秒フラット、とアナウンスされています。
なお、レクサスRC Fの発売は2019年5月から。
価格については今のところ未公開です。
レクサスRC F パフォーマンスパッケージはこうなっている
レクサスRC F「パフォーマンスパッケージ」は文字通り、RC Fのパフォーマンスを最大限に引き上げるもの。
SUPER GT、デイトナ24時間レース等にRC F GT3で参戦した経験からのフィードバックを反映させたモデルで、専用の内外装を持つことが特徴。
エキゾーストシステムは「チタン製」。
美しい仕上げを持つテールパイプにはチタンの「焼き色」が見られます。
リアディフューザー、フロントリップはカーボンファイバー製。
ボンネットもカーボン製。
フロントグリル(スピンドルグリル)は相変わらずの押しの強さですね。
エンジンのスペックそのものは「変わらず」ですが、従来型RC Fに比較して70キロの軽量化を達成し、加速性能とハンドリングに磨きをかけた、とのこと。
ルーフ、リアウイングもカーボン製。
ヘッドライト内部はかなり複雑な構造を持つようです。
ブレーキディスクは「カーボンセラミック」。
フロアは「フラットボトム」ではなく、パイプがちょっと突き出ているようですね。
それだけフラットボトム化は難しい、ということなのかもしれません。
こちらは走行状態のCGですが、トヨタにしては珍しく、「ちょっと雑」。
雨の中を猛スピードで走行している様子を再現した割に、ルーフやサイドの水滴が「停車状態のまま」。
サイドだと「後ろに」ではなく「下に」雨が垂れています。
インテリアは専用。
なんとも刺激的なカラーリングですね。