| この価格で売れるのかどうかは疑問。ただし正規ディーラーは本気らしい |
トヨタはスープラを発売するにあたり、米国では初回限定盤「ローンチ・エディション」を設定しており、これは1,500台の限定モデル。
その内容としては最上位グレード「3.0プレミアム」がベースとなり、そのボディカラーは”アブソリュートゼロ・ホワイト( Absolute Zero White )””ノクターナルブラック(Nocturnal Black )””ルネッサンス・レッド2.0( Renaissance Red 2.0 )の3色。
さらにコントラストカラーのドアミラー、そして19インチサイズのブラックマット鍛造ホイールが装着されます。
インテリアについて、ホワイト外装とブラック外装のインテリアは「レッド」、レッドのボディには「ブラック」が設定され、カーボンパーツと限定モデルであることを表すプレート( 豊田章男社長のサインを模したグラフィックが入る )が取り付けられる、とアナウンスされていますね。
アメリカではスープラ・ローンチ・エディションの「プレミア販売」も
画像だと「ノクターナルブラック」のボディカラーに対し、コントラストカラーである「ルネッサンス・レッド2.0」のドアミラーが取り付けられていることがわかります(ドアミラーキャップは容易に交換できるので、日本でもこのカスタムは流行りそう。塗装済みミラーキャップを取り寄せれて付け替えるだけなので)。
そしてこのスープラ・ローンチエディションですが、価格設定は「3.0」の49,990ドル、「3.0プレミアム」の53,990ドルに対し、「ローンチ・エディション(1500台限定)」では55,250ドルというもの。
ただし今回、ボルティモアにあるトヨタの正規ディーラーがこのローンチエディションを10万ドルで販売しており、ちょっとした話題となっています。
アメリカでは正規ディーラーが「プレミア販売」を行うことも
日本だと正規ディーラーが「プレミア」を乗せて販売することは世間的に許されず、しかし北米では稀に見ることがあり、ランサーエボリューション「ファイナル・エディション」でもプレミア価格での販売、ホンダ・シビック・タイプR発売時では「車体はそのままの価格であったが、不要なオプションを買わされ、かつオプションがプレミア価格」といった例も。
さらにはこっそり「LFA」を北米のレクサスディーラーが新車状態でキープしており、これを(おそらくプレミア価格で)小出しにしていることも明らかになっています。
今回のスープラ「ローンチ・エディション」においてはパワートレインに変更はなく、内外装のパーツの入れ替えがメインであり、それらパーツを純正部品として取り寄せればローンチ・エディションを作ることも可能だと思われます。
唯一「豊田章男社長のサイン風プレート」だけは購入できないと思われますが、これに「通常価格の倍」の価値を見出すのは難しく、実際にこの価格で売れるのかどうか、そして売れずに値下げをしたときにどういった反応をされるのかはちょっと気になるところ。
なお、この時点でこの話題が出るということは、まだ北米では「ローンチ・エディションは完売していない」ということになりますね(イギリス版初回限定モデル、”A90スペシャル・エディションはすぐに完売している)”。