| もうハンが登場することはないと思われるが、それでもこのカラーリングは嬉しい |
さて、先日ジョージアはトビリシにて目撃された、ワイルドスピード9作目(タイトル未定、米では5月22日公開)のロケ。
今回はその続報がインスタグラムで公開されていますが、前回目撃されたオレンジのスープラにブラックのラッピングが施され、その表情が一新されています。
「オレンジのスープラ」ということで、ワイルドスピード一作目に登場した「ブライアン(ポール・ウォーカー)の乗るスープラのオマージュか」という話が出たものの、今回の姿を見ると、「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」にてハン(サン・カン)がドライブしたRX-7にそっくりな雰囲気となっていますね。
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTに登場したRX-7はこんなクルマ
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTにてハンがドライブしたのはヴェイルサイド製のフルエアロにて身を固めた「フォーチュン」と呼ばれるモデル。※ヴェイルサイドのサイトはこちら
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTでは、ハンは整備工場を営みカスタムを手掛けるという設定だったため、このRX-7も大きく改造されており、前後バンパー、前後ワイドフェンダー、ヘッドライト、サイドスカート、ドアパネル、サイドウイング、リアウイングが交換もしくは装着され、もとのクルマが何なのかわからないほどに(ルーフのダブルバブルによって、かろうじてRX-7だと判別できる)。
劇中ではハンが自身の愛車としてドライブした他、ショーンも首都高にてドライブしており、なにかと出番の多かったクルマです。
残念ながらハンのラストランにてメルセデス・ベンツに横から突っ込まれて横転し、ガソリンに引火したうえNOSが漏れて大爆発し、ハンもろともこの世から去ることに。
カラーリングとしてはオレンジにグロスブラックのセンターを持つことが特徴であり、今回のスープラもこれに酷似していますね(ただしスープラの場合はマットブラック。そしてルーフは黒くない)。
ちなみに今回のインスタグラムへの投稿を見ると、ラッピングの上からわざわざ「トヨタのエンブレム」を(ラッピングのため一旦外して)貼り付けているので、トヨタがワイルド・スピードに協賛していると考えるのが妥当であり、日本での公開前後にはなんらかのキャンペーンがあるかもしれません。※協賛なしの状況にてそのクルマを使用する場合、最近は色々うるさいので、エンブレムを外す場合が多い
気になるハンの復活は?
そしてたびたび話題にのぼるハンの登場ですが、これは「なさそう」。
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTでは明確にその死が描かれており、そして現在撮影中の9作目はそのあとの話になるためですが、ワイルド・スピードシリーズを時系列順に並べるとこんな感じ。
ワイルド・スピード (2001) ワイルド・スピードX2 (2003) ワイルド・スピード MAX (2009) ワイルド・スピード MEGA MAX (2011) ワイルド・スピード EURO MISSION (2013) ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT (2006) ワイルド・スピード SKY MISSION (2015) ワイルド・スピード ICE BREAK (2017) ワイルド・スピード/スーパーコンボ (2019) ワイルド・スピード9作目(現在撮影中/2020公開予定) |
そして、ぼくにとってハンについて心に残るシーンはこの2つで、ひとつは東京でのシーン。
なぜ東京に来たのかとショーンに質問され、「古い西部劇で、カウボーイが国境の向こう(メキシコ)に逃げるだろ?オレにとってのメキシコがここなんだ」と悲しげなハン。
ジゼルを失い、希望を無くしていることがわかります。
さらにショーンに「クルマをぶっこわすとわかってなぜオレに貸した?」とショーンに聞かれ、「その男がどんなヤツかを知ることができるなら、クルマ一台くらい安いものさ」とハン。
その後には渋谷のスクランブル交差点を渡る多数の人々を見下ろして目的のない人生を送ることに疑問を呈し、「人生はシンプルだ。選択をして、振り返らない(Life is simple. they make choices, you don't look back.)」という、ワイルド・スピード史上に残る明言をつぶやくわけですね。
もう一つの見せ場はやはりハンのラストラン。
ショーンを逃がすためにタカシ(DK)のフェアレディZとショーンのランエボとの間に割って入りますが、その際に「チラリ」とルームミラーを見て、ためらわずに身を挺してショーンを助けるところは超クール。
こういった「冷静沈着ながらも情に厚い」ということで人気の高いのがハンであり、ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTを監督したジャスティン・リンも「お気に入りのキャラクターだ」とも。
加えて「ハンに正義を与えたい」とも過去に語っており、そのためワイルド・スピード9作目の監督に復帰するに当たり「ハンの復活」という話が出るのも当然だと言えそう。
ただ、ハンは時系列的に「登場し得ない」わけですが、代わりに登場するのが今回の「フォーチュンRX-7風スープラ」なのかもしれません。
そしてインスタグラムに公開された動画には、アジア系の俳優が登場しており、なんらかの「ハンに関係のある設定」を持つドライバーという役割が与えられるのかもしれません(加えて、このスープラは複数台用意されているので、チョイ役ではなく、それなりの出番があると思われる)。
こちらはその撮影風景ですが、タイヤスモークをあげながらドリフトしている様子もわかりますね。
VIA:fastfanfurious