| ジェットエンジンのかわりに粒子を加速させて推進力に |
バットマンは今年で80周年を迎えますが、イタリアはピエモンテのデザイン事務所、CAMAL Designが”新型バットモービル”、BAT80を公開。※ランボルギーニ・カウンタックの”カウンタック”はピエモンテ地方での「ぶったまげた」という意味の方言だという
画像を見ると超ロングノーズ、盛り上がったフェンダーそして後退したコクピットを持っていますが、このシルエットは1989年版「バットマン(ティム・バートン監督)」に登場したバットモービルをイメージしているものと思われます。
ただしウイングレット装備のフロントスプリッター、細長いLEDライトなどは現代風にアレンジされ、一部ハイパーカー的な印象も。
エンジンはそうとうな熱を発生するようだ
ラジエター内、ボンネット上に見られるヒートシンク上の物体はそのまま「エンジン冷却用」で、ゴールドのホイールもまた現代風。
ちなみにこちらが1989年版「バットマン」に登場したバットモービル。
今回公開されたレンダリングには、リアフェンダー上の「フィン」こそないものの、雰囲気がよく似ていますね。
リアは一層ハイパーカー的。
細長いレッドのLEDテールランプにマクラーレン600LTやポルシェ918スパイダー・ヴァイザッハパッケージのようなディフューザーが特徴的。
ディフューザーはヴィジブルカーボン、コクピットの後ろ側はフォージドカーボンのようにも見えますね。
なお、1989年版バットモービルはジェットエンジンを持ちますが、今回公開されたBAT80は「粒子加速器」を動力源に使用(後述)。
リアからその粒子を放出し、加速を行うようですね。
その構造はこんな感じ。
電源はスーパーキャパシタで、搭載するモーターは8つ。
粒子加速器を用いて生成した高速粒子を車体後ろへと放出することで推進力とするようです。
なお、クーリングは液体酸素を使用し、加速器が発生した熱はボディサイドに放出する、という構造を持つ模様。
装備としては車両先端にショックウェーブ・キャノン、サイドにマシンガン、キャノピーは「超音波ヴィジョン」、ホイールにはバットクローつき、そして塗装は「擬態」か可能な特殊ペイント。
これまでバットモービルは様々なタイプが映画に登場しており、1999年の「バットマン・フォーエヴァー(ジョエル・シューマッカー監督)」でのバットモービルはちょっと未来的(それでもロングノーズ)。
これに続く「バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲(1997)」もやはりロングノーズを踏襲しています。
ダークナイト・トリロジーの第一作目、「バットマン・ビギンズ(2005/クリストファー・ノーラン監督)にて登場したバットモービル「タンブラー」はこれまでのバットモービルと大きく姿を変えていますが、これは「それまでのバットマンシリーズに比較して現実的な設定を持たせた」こと、そして劇中では「現存する車両(橋梁工事用車両)をバットモービルに転用したこと」がその背景。
タンブラーは長さ4.3メートル、幅2.8メートル、高さ1.6メートル。
重量は2500キロで最高時速は325キロ、という設定を持っています。
そして最新のバットモービルはこんなデザイン。
未来的な形状とはなるものの、「ロングノーズ・ショートデッキ」へと回帰しているようですね。
VIA:CAMAL Studio