| これがマイナーチェンジ版だとすると、けっこう本気な内容になりそうだ |
先日ニュルブルクリンクを走行しているところが目撃された新型(フェイスリフト/マイナーチェンジ版)SUBARU BRZですが、今回はニュルブルクリンク近郊の一般道でそのプロトタイプが補足されることに。
なお、新型BRZと一緒にいるのはアルピーヌA110。
これは軽量ミドシップで知られるハンドリングマシンですが、比較用として持ち出されていると思われ、となると新型BRZはかなり高いレベルを追求しているものと思われます。
今回目撃されたBRZプロトタイプについて、「スペシャルエディション」ではないかという説もあるものの、それにしては各部の形状について変更範囲が大きく、コスト面から判断すると「マイナーチェンジ版」と考えたほうが良さそうです。※少量生産モデルのためにバンパー形状まで変更できない
新旧スバルBRZ、トヨタ86を比較してみよう
そこで新旧BRZ、そして兄弟車であるトヨタ86を比べてみたいと思います。
まず、こちらは現行BRZ。
トヨタ86に比較するとシャープな造形を持っていますね。
こちらは今回目撃されたプロトタイプ。
フロントバンパー形状そのものが変更されていて、これまでバンパー左右インテークが縮小され、その中にあったウイングがなくなってセンターグリルが拡大。
グリル内部はルーバーからハニカムメッシュへ、そしてバンパー下部の肉厚が増して立体的に。
なおヘッドライト内部も変更されて「ホークアイ」が消滅しています。
そしてこちらはトヨタ86。
今回目撃されたBRZ」プロトタイプは86に近く、まず台形型グリルが86同様で、バンパー下部の形状もいっしょ。
そしてバンパー左右のエアインテークの位置や形状もよく似ています(ただし86は”つり上がった”形状だが、BRZプロトタイプは上辺が水平に見える。さらに周囲にはガイドが取り付けられているようだ)。
フロントグリル上部にも「水平」の突起物が見え、雰囲気的には現行86を直線的にした感じ。
そしてヘッドライトはおそらく「86と同じ」。
今回これが「BRZ」と判断しているのは、前回同様トランクフードに「BRZ」っぽいバッジが装着されているからですが、現在のスバルのデザインにおいて重要な意味を持つ「ヘキサゴングリル」「ホークアイ」を捨てるとは考えにくく、むしろこれはBRZに見せかけた86のマイナーチェンジ版なんじゃないかと思ったり。※画像はスバルの最新モデル、レヴォーグ
ただしBRZプロトタイプのバンパー左右エアインテークは新型レヴォーグとの共通性もあり、「やっぱりスバルBRZかも」という疑念も捨て去ることができません。
サイドから見ると、フロントフェンダー後部(タイヤハウス後ろ)にはフェンダー内部の圧力を抜くスリットが追加。
これは近年のハイパフォーマンスカーには「おなじみ」の装備ですが、これを見る限り、エアロダイナミクスについてかなり注力している、と考えられます。
こちらはBRZプロトタイプのリア。
トランクリッド形状が変更されるようで、トランク上部にはダックテールのような出っ張りが確認可能。
さらにはテールランプ上部になんらかの偽装パーツが取り付けられているので、このあたりはなんらかの変化がある、ということになりそうです。
ほか、現行BRZと比較するとルアディフューザーの形状がプロトタイプでは変更されていて、バックランプ/バックフォグから左右に伸びるウイング状パーツが追加。
そしてこの形状は86と同じに見えますね。
色々な意味で86っぽいBRZであり、とにかく謎な一台。
トヨタ86/スバルBRZは2012年に発売開始されているので、登場からはや7年が経過している、ということに。
2016年に一度マイナーチェンジが入っていますが、「4年おき」にマイナーチェンジが行われるのであれば、2020年になんらかの変更がある可能性も考えられます(2016年のマイナーチェンジは7月発表だったので、”ある”とすれば2020年7月に新型を発表か)。
VIA:Motor1