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新型ポルシェ・カイエン・ターボ”クーペ”を見てきた!その印象はカイエンとは完全に別モノ、リアフェンダーは911のようだ

2019/12/08

| 数値以上に”低く”見え、パナメーラに近いという印象も |

さて、ポルシェセンター北大阪さんに展示してあるカイエン・ターボ・クーペ。
ポルシェは現在「カイエン」「カイエンE-Hybrid」「カイエンS」「カイエン・ターボ」「カイエン・ターボS Eハイブリッド」にクーペを追加していますが、その呼称について注意すべきは「カイエン・クーペ・ターボ」ではなく「カイエン・ターボ・クーペ」といった具合に「クーペ」が一番最後に来ること。

ポルシェはこれまでにないほどモデルラインナップを拡大しているためにこういった事態が起こりうるわけですが、ポルシェは昔からけっこうモデル名が長い傾向にあるようです(”ポルシェ911カレラ2カブリオレ・ターボルック”など)。

ポルシェ・カイエン・ターボ・クーペはこんなクルマ

それはともかくとしてカイエン・ターボ・クーペ。
第一印象は「かなり低い」というものですが、そのボディサイズは全長4939ミリ、全幅1989ミリ、全高1653ミリ。
カイエンの4925ミリ、1985ミリ、1675ミリと比較すると「長く広く低い」ということになるものの、そこまで低いというわけでもなく、しかしこの印象の違いはやはりスロープしたルーフとリアウインドウにあると言って良さそう。

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つまり車体後部のマスがかなり小さくなっているということですが、正直「カイエンとは別のクルマ」といった印象も(むしろパナメーラの方に雰囲気は近い)。

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リアの「PORSCHE」文字はテールランプ間のストリップの「内側」。
カイエンはこのPORSCHE文字が外側に露出しない、珍しいモデルということになりますね。

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テールランプ内には「クワッド」発光エレメント。

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テールパイプはジェット戦闘機のバーナー風。
インナーパイプ内側には円形のエンボス加工が施されています。

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バンパーのアンダー部にはディフューザー。

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ルーフには大型スポイラー。
なお、スポイラーの上下を風が抜ける構造を持っていて、これはトヨタC-HRやアストンマーティンDBXと同じ構造であり、これ(スポイラーの下にもエアを流す)がクーペSUVにとってはもっとも効率が良いということなのでしょうね。

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テールゲートの端にはノッチが設けられ、その上には小ぶりのスポイラーが装着されています。

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そしてCピラーとリアフェンダーとのバランス、盛り上がったリアフェンダーはまさに「911」。
これを見るに、キャビンは後ろに行くにつれ、(カイエンに比較して)車体中央に向かって絞られているのかも。
ちなみにリアのラゲッジスペースはカイエンに比べると「かなり狭い」ようですが(実際に確認するのを忘れた)、そのスタイルとのトレードオフだと考えると”それもやむなし”だと思います。

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真後ろから見るとこう。

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そしてホイールは巨大な22インチサイズ。
奥に除くのはホワイトキャリパーを持つ新型ブレーキ「PSCB(ポルシェ サーフェス コーテッド ブレーキ)」。

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なお、キャリパーはおそらくベントレー・ベンテイガ、ランボルギーニ・ウルス(両方ともポルシェと同じフォルクスワーゲングループに属する)と同じ”自動車業界最大サイズ”。
このホワイトキャリパー、通称「白キャリ」は、専用ローターとセットにて”ブレーキダストが出ない”新しいブレーキシステムで、ブレーキディスクにタングステンコーティングが施されていることが特徴。

これによってローターの表面が削れることがなく、しかし通常のスチールローター以上の制動力を発揮する、とされています。
その性能や寿命は「カーボンディスクローターとスチールローターとの中間くらい」で、オプション設定されている場合はその価格が「カーボンディスクブレーキの半分くらい」つまり60−70万円くらい。

ちなみにローターが錆びないため、洗車後にローターにサビが浮き、それが削れてホイールやブレーキキャリパーを汚すこともなさそうです(白いキャリパーはポルシェの”汚れない”自信の現れでもある)。

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ポルシェが開発した「効きはカーボンブレーキ並み」「ダストが出ない」夢のブレーキ「PSCB」とは?

そしてフロントは当然ですが「ターボ顔」。

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バンパー内のグリルは遠目に見ると(車体が大きいので)さほどビッグに見えないものの、近づいてみるとその巨大さに驚かされます。
内部にはグリルシャッターが見えますね。

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ポルシェ・カイエン・ターボ・クーペのインテリアはこうなっている

そしてこちらはカイエン・ターボ・クーペのインテリア。
基本的にはカイエンに準ずるものです。
なお、今まで気づかなかったものの、アクセルペダルは911や718ケイマン/ボクスターといったスポーツシリーズと異なる”吊り下げ式(つまりオルガン式ではない)”。

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ステアリングホイールの上下、ドアのトリムなどは「ウッド」。
最近ポルシェはウッドを好んで使用する傾向があり、新型911においてもこれまでになく「ウッド推し」。
ぼくも次回ポルシェを購入する際にはウッドパネルを選んでみるか、と考えています。

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オプションのポルシェクレスト(エンブレム)がエンボス加工されたシフトノブ。
とにかくポルシェには「どんなところにまでも」オプションを用意しているようですね(そのため、北米では車両本体価格の30%に相当する額のオプションが平均で装着されているという)。

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ポルシェセンター北大阪
住所:大阪府箕面市萱野2-4-10
TEL:0066-9711-191043
営業時間: 10:00~18:00
 定休日:火曜日
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