| GRヤリスは最強のホットハッチになるかもしれない |
オーストラリアのカーメディア、「Wheel」が新型GRヤリスのプロトタイプを捉えることに成功し、その画像を公開。
もともとGRヤリスは11月17日に開催が予定されていたラリー・オーストラリアで発表される予定だったクルマ。
ただし火災のためにラリー・オーストラリアは中止となり、それにあわせてGRヤリスの発表は延期され、つい先日ティーザー画像/動画とともに2020年のオートサロンにて発表されることが発表されています。
新型ヤリスはモータースポーツに直結したクルマ
なお、ヤリス(Yaris)は、これまでのヴィッツから名を変えた(同時に世界統一名称に変更した)ニューモデルで、2019年10月に発表。
そしてGRヤリスは、これまでGazoo Racingが日本国内にて販売していた「ヴィッツGR」の後継とも言えるクルマです。
ヤリスはもともとラリー競技に参加していたということもあって、新型ヤリスはベースモデルの時点からレースに耐えうる「高い剛性や低い重心」を求めて設計されており、いわば「勝つためのポテンシャルを秘めたクルマ」。
そしてGRヤリスはそのハイパフォーマンスモデルという位置づけですが、見る限りではヴィッツGRとは根本的に異なる考え方を持つようで、「ヤリスをWRC風にした」というよりは、「ヤリスのWRCカーを市販できるようにアレンジした」というイメージです。
というのも、標準モデルのヤリスは「5ドア」、しかし今回目撃れたGRヤリスは3ドア。
加えて、一見して「えっ?」と思うようなワイドフェンダーが装着されています。
フロントは「GR顔」となり、四角く大きなバンパー開口部を持ち、その両脇には縦型のスリット。
これはエンジン冷却効率を高めること、サイドのスリットは空気抵抗低減が目的と思われますが、それだけ大きな開口部を持つということは、「そのぶん大きなパワー持つ」と考えて良さそう(ラジエターもかなり大きく、ボンネットも盛り上がっている)。
なお、新型GRヤリスは、ベースモデル同様の3気筒を持つと予想されているものの、これだけベースモデルから大きく外観を変えてきたとなると、WRCカー同様に4気筒エンジンが与えられるんじゃないかとも思ってしまいます(標準モデルをWRCカー風にするよりは、WRCカーのコンポーネントをそのまま流用したほうが手間的には小さいのかも。コンポーネント単価は高くなりますが)。
そしてこちらはインテリア。
ベースモデルと大きくは変わらず、しかしマニュアル・トランスミッションを持つことがわかります。
そしてパーキングブレーキは電動ではなく「レバー」。
これはすなわち、ドライバーが意図的に姿勢を変化させるきっかけを作ることができる、ということになりますね。
こちらはカモフラージュが施されたGRヤリスと。
カモフラージュ版はラリー用と思われるホイイール/タイヤを装着しており、マッドフラップも装着されています。
仕様を見る限りでは、先日ティーザー動画に登場したものと同一の個体だと思われ、この場では「撮影」を行っていたのかもしれませんね。
リアはフロントより一層アグレッシブなデザインを持ち、リアウインドウはかなり(5ドアモデルに比較して)コンパクト。
車体上部、かつオーバーハングにある重量物をちょっとでも小さく、ということだと思われます。
テールパイプは「左右二本出し」。
このプロトタイプでは「細く」見えますが、市販モデルではマフラーカッター装着にて見栄えを向上させてくる可能性が大きそう。
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VIA: Wheels