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米先端技術見本市「CES」にトヨタ、日産が出展。トヨタは「クルマと人とが共存できる街」、日産は「軽量で安価なEV向け遮音材」

投稿日:2020/01/07 更新日:

| どちらもその内容を掘り下げてみると、なかなかに面白そうだ |

現在、米国ラスベガスにて開催されている家電および先端技術の見本市、CES。
かつてはクルマと無縁であったこのショーも、近年のクルマが「家電化」するにあたり、自動車メーカーが将来の車両に採用する技術、もしくはコンセプトカーそのものを発表するケースが増えています。

今回トヨタ、そして日産が相次ぎCESでの発表内容を公開していますが、ここでその内容を見てみましょう。

日産は新素材「音響メタマテリアル」を出展

まず日産が出展するのは「音響メタマテリアル」。
これは何かというと、軽量で安価な高性能遮音材ということになり、重量は従来の遮音材の1/4、さらには500~1200Hzという幅広い周波数帯での遮音が可能であることが特徴です。

自動車はエンジンやエキゾーストシステムが発する音のほか、タイヤが発するロードノイズ、風切り音など様々なノイズを車内へと伝えますが、これらはアスファルト、ゴム、スポンジやフエルト等で吸収を行うものの、それだと重量がかさんだりコストが掛かるのが難点。

たとえばポルシェだと「911GT3」ではこの遮音材を省くことで数十キロ単位の軽量化を実現していることでも分かる通り、相当な重量があることもわかります(ベントレー・コンチネンタルGTのような高級車の場合はもっと軽量化でき、レース用のコンチネンタルGT3だと遮音材含めて900キロくらい軽くなる)。

さらにこれら遮音材は比較的コストがかかるので、たとえばそのクルマの「商用グレード」「ベースグレード」になると遮音材が省略されるなど、車両本体価格を安くする手段にも用いられるほど(以前、日産はZ32フェアレディZを値下げしたことがあったが、この際には遮音材が大幅省略されていた)。

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そういった問題を解決し、幅広い車種に適用できるのが今回の音響メタマテリアルということになりますが、日産いわく「 周期的な格子構造とフィルムを組み合わせたシンプルな構造により、音が伝わる際の空気の振動状態を材料が制御し、音の透過を抑制することで、ロードノイズやエンジン音など、車内に入ってくる自動車特有の騒音を広い周波数帯(500-1200Hz)で効果的に遮ることが」可能。

これについてはとくにEVに対して効果的だとしており、というのもEVは「エンジンがないので」そのぶん静かなのですが、一旦走り出すとロードノイズはガソリン車と同じレベルで発生します。
しかしそれを消そうとすると「重い」従来の遮音材を使用することになり、となると車体が重くなって航続可能距離が少なくなってしまうということに。
こういった問題を解決するのが音響メタマテリアルで、今後の活用が期待される素材でもありますね。※EVは停まっていると静かだが、走っているとそれほど静かではない。遮音材たっぷりのガソリンエンジン搭載高級車のほうがよっぽど静か

【動画】静かさで知られるロールスロイス。6.75リッターV12エンジンはEVよりも静かなのか?→やっぱりEVよりも静かだった!

トヨタは「コネクテッドシティ」プロジェクト

そしてトヨタは東富士に、「あらゆるモノやサービスがつながる実証都市「コネクティッド・シティ」を設置」と発表。
これは「Woven City」と命名し、2021年初頭より着工する予定ですが、トヨタ以外の企業や研究者の参画も促し、CASE、AI、パーソナルモビリティ、ロボット等の実証を実施することになる、とのこと。

これだけだとちょっとわかりにくく、内容を見てゆくと、トヨタが今後進めてゆく「自動運転車」「パーソナルモビリティ」と人が共存すること、街自体を太陽光発電などエコなエネルギーで賄う”未来都市”を作ろうという方向性だと解釈できます。

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現在、自動車メーカー各社は「自動運転システム」を開発中ではあるものの、自動運転は「現在の、自動運転をそもそも考慮に入れていない都市」で実用化することは難しく、「最初から自動運転を考慮した街づくりでないと機能しない」と思われ、街そのものから考え直そうということになるのかも。

「街ごとつくる」という、かなりスケールの大きな話ではありますが、豊田章男社長の代となってから、トヨタは「自社だけではなく、自動車業界、そして日本経済、ひいては日本という国」の将来を考え、「トヨタ」という一企業、そして業界の枠を取り払ったグローバルな視点にて活動を行うようになっており、これもそのひとつだと考えて良さそうですね。

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VIA:NISSAN, TOYOTA

 

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