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今後の有望株!まだ価格がさほど上がっていないクラシックフェラーリ「250GT 2+2」が約5000万円で販売中

2020/02/02

| 希少性は比べ物にならないが、250GTOの53億円に比べるとずいぶん安い |

1961年製フェラーリ250GT 2+2シリーズⅡがクラシックカー売買サイト、 Classic Cars に445,000ドル(約5000万円)にて登場。
フェラーリの「250」というと「250GTO」が有名ですが、実際のところ250シリーズには様々な種類があり、1957年には250GTカブリオレ/250カリフォルニア、1958年には「70周年記念モデル」のデザインモチーフにもなった250テスタロッサ、1959年には250GTベルリネッタ・パッソコルト、1960年には250GT 2+2、1962年には250GTベルリネッタルッソ/250GTO、1963年には250P/250LMが登場しています。

またまた登場、フェラーリ70周年限定「ワンオフの488スパイダー」。1957年の250テスタロッサをイメージしたカラーリング”ザ・シルバーフォックス”

フェラーリ250GT 2+2は「比較的求めやすい」250シリーズ

上記のように多種多様な250があるものの、やはりいちばん人気が高いのは250GTO。
もっとも高価なフェラーリのみならず、もっとも高価なクラシックカーとしても知られ、最近だと53億円で落札されたことも。

「現役中ノークラッシュ」だったフェラーリ250GTOが53億円で落札。250GTOの最高取引額は100億円を突破しそうな件

一方でこの250GT 2+2は比較的価格が低めに推移しており、しかし今後上昇に転じるであろうとも言われている注目銘柄の一つ。
250GT 2+2系は「4シーターではフェラーリ初の量産モデル」で、総生産台数は957台(当時の北米での価格は12,600ドルだった)。
エンジンは3リッターV12、トランスミッションは5速マニュアル、もちろん駆動輪は後輪のみ。

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デザインはピニンファリーナによるもので、低く抑えられたルーフ、スポーツクーペ風のボディラインが特徴。
ピラーを細く設計し、室内を明るく広く設計したことが特徴ですが、ホイールベースは2600ミリに収まるため後席のレッグスペースは広くなく、よって4シーターながらも「2+2」という表記にとどまります。

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この個体は1962年にチネッティ・モータースによって販売されたもので、現在のオーナー(2人目)がこの個体を購入したのは1988年10月11日。
購入時の走行距離は77,301kmだったそうで、つまり最初のオーナーはけっこうな距離を走っていた、ということになりますね。
その後1990年からなんと7年の歳月をかけてレストアを行い、その内容はボディのみならずフレームや内装に至るまで及んでいます。
なお、レストア後に走行したのはわずか4,023kmとのこと。
車両にはレストアに関する証明書、当初の工具やジャッキ等も付属しているようですね。

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フェラーリ250GT 2+2の細部はこうなっている

こうやって見るとAピラーの細さは特筆モノ。

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この格子状グリルは250GT 2+2の特徴の一つ(ドライ文具ランプが収まる)。
クロームメッキされたフロントバンパーは1ピースで、シリーズⅡからはオーバーライダーにラバーストリップが付与されています(もしかすると北米市場からの要望で、5マイルバンパーのフロント版のようなものかも)。

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そしてグリルにはフェラーリのプランシングホース(この時代はまだ平面)。

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クロームのパーツ、ウェザーストリップは非常にきれいな状態を保っています。

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タイヤは前後とも15インチ、ブレーキは前後ディスク、サスペンション形式はフロントにダブルウィッシュボーン、リアはライブアクセル。

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なお、生産終了間際の1962年になるとデザイン上の変更があり、ドライビングランプがグリル内部から外に出されてヘッドライトの下へ(この個体は1961年モデルなのでその変更が行われていない)。

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テールランプは縦に丸形3連で、上からリフレクター、ウインカー、テールランプ/ブレーキランプ。
バンパーはラップアラウンドで、フロント同様にオーバーライダーにはラバーつき。

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Ferrari文字の上にはフェラーリとピニンファリーナとのフラッグ。

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ちなみにクーペ(250ベルリネッタ)よりもルーフラインは5センチも低く、これは全長を30センチ延長したこと、後部座席部分のルーフを大きく下げることができなかったことから「ルーフ全体を低くしてバランスを取った」のかも。

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フェラーリ250GT 2+2のインテリアはこうなっている

そしてこちらはフェラーリ250GT 2+2のインテリア。
明るいタンレザーが使用されていますね。

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美しいメーター類。

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こうやって見ると、いかに「室内を広く見せようとした」かがわかります。
フェラーリというと「走り一辺倒」な印象もありますが、昔から快適性や視界についてはかなりの注意を払ってたようですね。

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クラッチやブレーキペダルはオルガン式。

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