| 今のところマツダは黙秘を貫いているが |
レンダリングアーティスト、イーノック・ガブリエル・ゴンザレス氏が「新型マツダRX-7」のレンダリングを公開。
これは2015年に発表された「RXヴィジョン」コンセプトをベースにFC、FD世代のRX-7の要素を取り入れたもので「90年代っぽい雰囲気を狙った」ものだそう。
同氏によると、オーバル形状のグリーンハウス、カーブしたリアウインドウ、現行のマツダに採用されるのと同様のデザインを持つフロントグリル、リトラクタブルヘッドライトをイメージしたランプ周辺のデザインなどがこのレンダリングのポイントだとしています。
マツダRX-7はこんなクルマ
初代マツダRX-7(FB)は1978年に登場しており、「ツイン」ローター(排気量1.2リッター)にて103馬力を発生。
ロータリーエンジンは可能な限り低く、そして奥に積まれ、ハンドリングを強く意識したパッケージングを持っています。
コードネームは「FB」で、マツダにおいては2桁アルファベットの最後が「世代」を表現。
たとえばロードスターだと「NA」「NB」「NC」「ND」といった感じで新しくなっていますね。
そして二代目RX-7ですが、1985年に2ローターターボ(13B、当初は185馬力)にて登場。
プラットフォームは専用に開発したFCプラットフォームで、フロントブレーキは日本車初の「対向4ピストンアルミキャリパー」採用。
この世代でもポルシェ944と比較されることが多く、やはり先代同様に「プアマンズ・ポルシェ」の称号を引き継ぐこととなっていますが、どういった表現であれ、ポルシェと比較されるのは凄いことだ、とも思います。
三代目RX-7は「サバンナ」の名称が取れるも、当時多チャンネル展開を進めていたマツダの「アンイフィニ店」から発売されることになり、発売当初は「アンフィニRX-7」という呼称が用いられています。
発売は1992年で、2002年まで製造された長寿モデルでもあり、RX-7といえばこの「FD」というイメージがあるほど。
2ローターターボ採用にて、後期型(MT)では出力が当時の自主規制枠ギリギリの280PSに達しています。
こうやって見るとRX-7は世代によって大きくデザインが変わり、「これがセブン」という特徴はなく、強いていえばリアクォーターウインドウがないこと(クーペ)、リアウインドウが大きなカーブを描く一枚ものであること、ポップアップヘッドライトを採用することくらい。
新型RX-7のレンダリングはこんな感じ
そこで今回の「新型RX-7」。
やはり「ロータリーエンジン」というと軽量コンパクト、かつ低重心がウリでもあり、それを視覚化すべくボンネットはもっと低くしてほしかったとも思います。
そして、もととなったRXヴィジョンにリアクォーターウインドウがあるといえど、RX-7を名乗るからにはやはりリアクォーターウインドウは「消して」ほしかったところです。
ただしフロントグリルの位置はかなり低く、ロータリーエンジン搭載車の「低さ」を表現しているのは間違いなさそう。
サイドはこう。
「RX-7にしては」腰高感があるようにも思えますね。
RX-7の特徴でもある「カーブしたリアウインドウ」を再現。
左右端に向かって「垂れ下がった」テールランプはおそらく「FD」世代のRX-7をイメージしたもの(しかしアルピーヌA110っぽい)
リアフォグランプは「三角」ではあるものの、これはおそらくロータリーというよりもF1をイメージしたのかも。
やはり(RX-8よろしく)どこかにロータリーエンジンのモチーフも欲しかったと思います。
RX-7復活、もしくは後継はあるか
なお、気になるのが「ロータリエンジン搭載スポーツカーは登場するのかどうか。
マツダは公的には「ない」と明言しているものの、マツダ関係者からは「研究中」との声も聞こえ、マツダの社長も社内外のロータリーエンジン待望論については重々承知している模様。
そしてマツダの常務は年々厳しくなる環境規制を指して「早く発売せねば、規制によって永遠に発売できなくなる」とも語っていて、つまりは発売する気満々という雰囲気も見て取れます。
加えてマツダは「FRスポーツカー」と思われる特許も出願していて、来る「マツダ100周年」に向け、期待の高まるところでもありますね。
マツダはこっそりロータリーエンジンとその搭載車を開発していた!特許が公開され、その存在が明らかに。2020年1月30日の”マツダ100周年”に発表あるか
VIA:Behance