| ただしロレックスは日経平均やNYダウに比較すると1/10しか割合的に価格が下がっていない |
さて、思っていたよりも大きくなりそうなコロナウイルスによる経済損失。
ただ、すべての業種がアウトというわけではなく、ネット通販やドラッグストア、食品業界は一時的にせよ潤うことになりそう。
反面、旅行や外食といった業界は壊滅的なのかもしれません。
そこで気になるのが「これからどうなるんだろうな」ということです。
なお、ちょうど昨日ロレックスの正規販売店を訪問したところ、珍しくお店のスタッフから声をかけてきて、「お探しのモデルがあれば、店頭に出していないモデルもございますので・・・」とのこと。
今までとは明らかに違う雰囲気だったので、「サブマリーナデイトってあります?」と聞いてみると、なんと回答は「あります」。
ただしぼくが欲しかった黒サブ(116610LN)ではなくグリーンサブ(ハルク/116610LV)だったのでその場は買わず。
こういったこともあり、ロレックスが現在ちょっとダブつきはじめてるんじゃないかと思ったりしているわけですね。
おそらく株価はまだまだ下がりそう
コロナウイルスを取り巻く環境を鑑みるに、まだ被害の全体像が見えていない、ワクチンが開発されていない、感染者数がピークに達していないと考えられ、となるとまだまだ状況は悪化しそう。
「目に見えないウイルスという敵」に対する恐怖、そしてもっとも恐ろしい人間の「風説の流布や買い占め、破壊活動」によってさらに悪い方向へと向かう可能性も十分あるとも考えられます。
こうなるといかなる経済政策も意味をなさず、まさに焼け石に水。
コロナウイルスが消費税増税前に出てきていれば増税はなかっただろうなとも考えていますが、とにかく今発生したものはしかたない、という感じ。
そこでまず現在の経済指標を見てみると、日経平均は久々に2万円を割って3月9日の午前は19,473円で引けています。
24,083円に比較すると、20%ほどが消し飛んだということになりますね。
そしてNYダウ平均については先週の終値が25864.78ドルで、これは直近のピークである29551.42ドルに比較して13%ほど下落。
ここからまだ下がるとは思いますが、日経平均とは異なって買い支えが入るだろうとも考えています(日本は上がるときも、下がるときも群集心理に踊らされ、実態以上に大きく動く傾向にある)。
そして為替。
これは2月の112.11ドルから現在102.36円まで下げていて、これは9.8%くらいの変動。
株価に比較すると変動幅は小さいものの、為替がここまで大きく動くことは少なく、かつ為替と株価とは上下する理由、性質も異なるため、これは「参考程度」といったところ。
なお、円が上昇するようになると本格的にヤバイとぼくは認識していて、たとえば株価が下がったとしてもドルが下がらなければ影響は限定的、しかし株価も下がってドルも下がると「世界中が、安全資産としての円を購入している」ということになり、世の中の投資家のほとんどが「状況が悪くなる」と考えている、ということに。
ロレックスの価格は今後下がるだろう
そしてここからが本題の「ロレックスの相場」ですが、正直なところ「下がるだろう」と考えています。
理由としてはざっと下記の通り。
- 1.円高・・・ロレックスは全て輸入品であり、単にこれからの仕入れ価格が下がるため。
- 2.株安・・・人々の購買力が下がるため。
- 3.先行き不透明感(1)・・・ロレックスを売りに出す人が増える可能性があるため。
- 4.先行き不透明感(2)・・・ロレックスの購入を見送る人が出て、店頭のロレックスが長期在庫化するため。
1については文字通りで、仕入れ価格が10%下がれば、その分価格を下げて安く売ろうとするショップが登場する可能性が大。
平時であれば価格を下げずとも高値で売れるものの、今だと全体的に(ロレックスを)買おうとする人も少なくなり、であればショップ間にて客の取り合いが始まるということですね。
2については文字通り。
株安=企業の業績悪化を示していて、そうなると(長期的に見て)所得も下がり、購買力が確実に低下することが予想されます。
3と4も似たようなものですが、所得が下がると手持ちのロレックスを現金化しようと売り物件が増え、売り物件が増えると相場は下がり、相場が下がるとショップは安売りを始めるという悪循環も。
ちなみに、Youtubeを見ていると、海外のウォッチコレクターいわく「日本のロレックス在庫は世界有数」。
その状態で、上で述べたように「NYよりも遥かに大きい株価の下落を記録」となると、一気に市場にあるロレックスが余り出すということも想定できるわけですね。
ただし今が買いどきという考え方も
そこでぼくがもうひとつ思うのが「ロレックスは今、もしくはこれから先のちょっと下がったときが買いどきでは」。
その理由としては、ロレックスの資産価値はもともと非常に高く評価されていて、今のところ株価よりもロレックスの値下がりが圧倒的に小さいということ。
こちらはデイトナ(116500LN)ですが、直近のピークに比較して2%ほど下落。
サブマリーナ(116610LN)は1.5%ほど下落。
いずれにしても、日経平均の「20%」、NYダウの「13%」に比較するとかなり小さい下落率だと言えます。
ただ、現在の在庫は円高が反映された仕入れではなく、今のところロレックスの売り物が大量に出ているわけでも、在庫が余っているわけでもないので、さほど現在の店頭価格下がっていないのも当然といえば当然。
よって、ここからロレックスの相場は上に挙げたような影響にてジリジリ下がってくるとは思うものの、投資物件としての価値は依然高く、株や外貨を持っておくよりは、価格の下がったとしてもロレックスという「モノ」に替えておいたほうが安全だと考える向きがいてもおかしくはなさそう。
つまり、「株」や「仮想通貨」は実態(モノとしての価値)がないに等しいもので容易にその価値が失われるものの、ロレックスは「腕時計」としての絶対的な価値が認知されているので、その価値が一定以上に下がることはないだろう、ということですね。
VIA:Nikkei225,