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リコール6連発!マツダは同じ案件で「再リコール」、BMW/ミニは「火災の可能性」、プジョーは「スペアタイヤが落ちる」

2020/03/23

| 今回のリコールは各社各様の理由があるようだ |

さて、国土交通省にチョコチョコとリコールが届け出られており、ここで最近のものを紹介したいと思います。
対象車種としてはマツダ「アテンザ」「アクセラ」「CX-5」、トヨタ「ハイエース」、スズキ「ハスラー」「フレアクロスオーバー」、BMW「アルピナ」、プジョー「5008」、BMW「ミニクーパーD」。

まずはマツダですが、内容としては2件あって、1つ目はエンジン停止の可能性がある、というもの。
基本的にはプログラムに問題があり、対策としてはこの修正、そして関係するパーツを点検し、問題があれば対策品に交換する、としています。

内容としては下記の通り。

エンジンの吸気シャッタ・バルブにおいて、制御プログラムが不適切なため、 バルブ周辺に付着する煤などにより、バルブ開度が正しく制御されなくなり、 エンジン警告灯が点灯した際、フェールセーフが十分に機能せず、バルブが全 開しないことがある。そのため、煤などの付着により、バルブが全閉のまま固着した場合、エンジンが停止するおそれがある。

国土交通省

マツダの「もう一件」はアイドリングストップ機能に問題

そしてもうひとつはアイドリングストップが作動しなくなり、変速ショックが大きくなる可能性がある、というもの。
こちらもソフトウエアの修復、そして必要に応じてパーツの交換にて対応終了となるようですね。

エンジンの排気圧センサにおいて、異常判定プログラムが不適切なため、セン サ内部への水分の浸入により、センサの出力値がずれ、排出ガスが基準値を満足しなくなる場合に、異常判定しない。そのため、そのままの状態で使用を続けると、浸入した水分により排気圧センサ内の電子回路が腐食し、断線することでエンジン警告灯が点灯し、フェールセーフ制御によりアイドリングストップが作動しなくなり、変速ショックが大きくなるおそれがある。

国土交通省

これら2件の案件の対象となるのは、平成24年2月14日~平成30年7月2日の間に製造されたアクセラ、アテンザ、CX-5で、合計台数は3,836台。
不具合件数は0件、これによる事故の有無はゼロとなっています。

参考までに、このリコールは、平成30年11月8日付けにて届け出を行い対策を実施したものですが、一部においてエンジン制御プログラムの修正が完了していない可能性があることから再度リコールを行う、とのこと。

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ハイエースは「バッテリーあがり」

トヨタはハイエースに関するリコールを届け出ていて、内容を見ると配線のショートによってバッテリーが上る可能性がある、とのこと。
対象は大型バッテリー搭載車のみで、不具合が発生したのは一件のみ。
対応としては配線の点検と、損傷があるものについては配線の交換を行う、としています。
平成17年2月9日~令和元年11月29日に製造された「ハイエースとレジアスエース」240台が影響を受けるようですね。

大型バッテリを搭載した架装車両において、エンジンルーム内の電気 配線組付指示が不適切なため、当該配線の端子が周辺部品と十分な間隙 が確保されていないものがある。そのため、使用過程で当該配線の端子が周辺部品と接触し、最悪の場合、短絡して、バッテリが上がり、走行不能になるおそれがある。

国土交通省
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スズキ・ハスラーは車線逸脱警報装置の不具合

スズキは「ハスラー」「フレア・クロスオーバー」についてリコールを届け出ていますが、これは車線逸脱警報装置の不具合。
対策としてはプログラム修正を行うということになり、影響を受けるのは令和元年12月26日~令和2年3月5日に製造された3,093台となります。
不具合としては下記の通り。

車線逸脱警報装置において、車線逸脱抑制機能の制御プログラムが不適切なため、運転者が車線逸脱警報をOFFにすると車線逸脱抑制機能が作動している状態 で車線を逸脱した場合に警報が作動せず、道路運送車両法の保安基準第11条(かじ取り装置の基準)に適合しない。

国土交通省
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アルピナはディーゼルエンジン関連

そして珍しくアルピナがリコール届け出。
排気ガス冷却装置に問題が存在し、最悪の場合は火災の可能性があるというもので、幸いなことに不具合件数は0件、事故も0件。
ただしこの問題を知ったきっかけが「他社からの情報」なので、他社ではなんらかの問題が発生したということになりそうです。

対策としては排気ガス再循環装置を対策品に交換するとしており、影響を受けるのは平成27年8月3日~平成29年8月10日に輸入されたD3ビターボ、D3ビターボツーリング、D4ビターボクーペ、XD3ビターボ、D5ビターボだとされ、合計台数は299台。

ディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置(EGR)モジュールにおいて、排気 ガス冷却装置の耐久性が不十分であるため、冷却水が漏れるものがある。 そのため、排気ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排気ガス再循環装置 (EGR)モジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホ ールドに流入し付着して、インテークマニホールドが溶損すると、エンジン出力が低下するとともに、エンジン警告灯が点灯し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

国土交通省
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BMW/ミニも最悪の場合は「火災」のおそれ

そしてアルピナと同じ部品を使用しているBMW/ミニもリコール届け出。
問題の原因、対策はアルピナと同一で、対象となるのは平成29年2月24日~平成29年11月10日に製造された合計397台。
車種としてはミニクーパーD 5ドア、ミニクーパーD、BMW X3 xDrive 20d、BMW X1 xDrive 18d、BMW 523dツーリング、BMW 523d、BMW 320d、BMW 218dアクティブツアラー、BMW 118d。

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プジョーは「スペアタイヤ脱落の危険性」

プジョーが届け出たリコールは「スペアタイヤが脱落する可能性がある」というもの。
車体裏面に取り付けたスペアタイヤが落ちるということになりますが、日本国内では発生件数ゼロ。

ただしこの問題については「本国からの情報」で知りえたと述べており、本国では実際に「落ちた」ことがあるのかもしれませんね。

対応としては締め付けやナットの交換、スペアタイヤサポートが変形していれば新品に入れ替える、とのこと。

対象車種はプジョー5008のみで、輸入期間は平成30年8月27日~平成31年4月29日、影響を受けるのは159台。
内容としては下記のとおりです。

スペアタイヤ・サポートにおいて、取付ナットの締め付け指示が不適切なため、規定トルク通りに締め付けられていないものがある。そのため、車両振動等により取付ナットがゆるみ、スペアタイヤ・サポートが変形し、 最悪の場合、スペアタイヤが脱落して他の交通を妨げるおそれがある。

国土交通省
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