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これでも合法、見た目レーシングカーなポルシェDP935を試乗してきた!乗る前は不安しかなかったが、運転したら降りたくなくなった

投稿日:2020/07/25 更新日:

| 全幅2メートル、見るからにヤバそうなクルマだ |

さて、先日紹介したポルシェ専門のレンタルショップ、「ポルシェゲート」さんにてポルシェ「DP935」をレンタル。

「935」と名がつくものの、911をベースに935ルックに仕立て上げた一台で、見ることすらも稀なクルマであり、このクルマを運転できる機会などそうそうないだろうということで思い切って借り出すことに。

左ハンドル、マニュアル・トランスミッション、2メートルに達しようというワイドボディ、その割に小さなドアミラーなど不安要素も多く、しかもABSやトラクションコントロール、パワーステアリングも無し。

ぼくはしばらくマニュアル・トランスミッションのポルシェを乗り継いだものの、それらはいずれも近代の水冷モデル(986ボクスターと997世代の911カレラ)であり、空冷世代のポルシェは所有経験そのものがありません。

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ポルシェ935「DPモータースポーツ」はこんなクルマ

そして今回借りた車両は、ドイツに拠点を置くレーシングカーファクトリー兼チューナーであるDPモータースポーツが「911をベースに935ルックへとコンバート」したもの。

よってポルシェ公式の935というわけではないものの、数々のレーシングカーを製作してきたDPモータースポーツだけあって本気の仕上がりとなっています。

参考までに、過去には964世代の911を935風にカスタムした「935 DPIII」もリリースしており、DPスポーツにとっても935は特別なクルマであるようですね。

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そのほか、DPモータースポーツは多くのチューニングカー/カスタムカーを製作していて、近年でも空冷世代のポルシェ911をベースにしたレストモッド車両を公開するなど精力的に活動中。

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そして今回の935DPモータースポーツですが、その全幅は2メートルに達しようかという超ワイドボディ。

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その割に小さなドアミラー。

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フラットノーズ!

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なお、この935DPモータースポーツに積まれるエンジンは「911SC」のもので、つまりは「自然吸気」。

どう見ても(近代のクルマに慣れた身にとっては)運転しづらそうなクルマだけに、「ノンターボ」というのはある意味で安心です。

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ポルシェ935DPのインテリアはこうなっている

そしてこちらはポルシェ935DPモータースポーツのインテリア。

まさにスパルタンといった感じですね。

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トランスミッションは5速MT。

ぼくは左ハンドル(右ハンドルも)MT歴がけっこう長いので大きな懸念はないものの、やはり期待よりも不安のほうが先に立ってしまいます(ぼくはけっこう心配性)。

走る前には、シフトフィール、ギアポジションを確かめておいた方が良いかと思います。

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クラッチペダルは例の「床から生えた」構造を持ち、これが911のクラッチミートを難しくしている理由の一つ(もうかなり慣れてきた)。

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シートは80年代っぽいクレイジーカラー。

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伝統の5連メーターは「グレー」。

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935DPモータースポーツに乗ってみよう

935DPモータースポーツにはもちろんスマートキーはなく、昔ながらの「カギ」をキーシリンダーに差し込み、それをひねってエンジンスタート。

これが左側にあるのは、昔のル・マン24時間レースにて、ドライバーがクルマの脇に並び、そこからヨーイドンで自分のクルマまで駆け寄ってから車に乗り込み、自分でエンジンをスタートさせる方法をとっていた時代の名残りです。

なぜそれが「左側キーシリンダー」なのかというと、クルマに乗り込んで「右手で」キーを回してエンジンをかけ、「右手で(左ハンドルなので)」シフト操作をしてクルマをスタートさせると発進が遅れるためで、「左手でエンジンをかけながら、右手でシフト操作をする」という、コンマ数秒でも早く車をスタートさせたいというポルシェの理想を実現したものだから。

そしてエンジンはその年齢を感じさせないほどあっさりと目を覚まし(かかりにくかったらポンポンとアクセルをあおるとかかりやすい)、アイドリングも安定しており安心感が高いという印象です。

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クラッチは思いのほかミートしやすく、エンジンのトルクもかなり厚いためにアイドリングスタートでも全然OK。

ただしクラッチを離す際は「ゆっくり」操作を行う必要があり、スパっと切ると(スター時のみですが)エンストにつながりそう。

走り出したのちに2速、3速と上げてゆくことになりますが、この際の注意点は「ゆっくり」シフトチェンジを行うということ。

現代のクルマのようにガッツンガッツンとシフトチェンジを行うとレバーが弾かれることがあり、いったんニュートラルに入れ、そこから次のギアに入れる、というイメージです。

なお、その場合は(ニュートラルに入れている時間だけ)回転数が下がることになるために気持ち程度に回転数を上げておき、そこからシフトチェンジするといい具合に収まるかもしれません。

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ちなみにドアミラーは空力を考慮してかなり小さめサイズが装着されており、顔を近くに持っていって覗き込むようにしないと後方確認は難しく、しかしその対策としてリヤビューモニターが取り付けられており、常時後方を映し出してくれるため、そちらを見た方が安全です(距離感が通常の鏡とは異なるので慣れを要する)。

ステアリングはパワーアシストなし、ブレーキもかなり重いクルマですが、走り出してしまうとそれらを気にせずに運転することができ、その外観とは裏腹に「運転しやすいクルマ」だという印象です。

特に印象的だったのは2速に入れている時のパンチで、パーシャルからぐっと踏み込むと「後ろから蹴飛ばされた」ような加速を見せ、これはもう現代のポルシェでは味わえないものだと言えそう。

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ちなみにこのクルマの注目度は凄まじく、道ゆく人やすれ違うクルマのドライバーもじっとこっちを見ていたりするので、運転するにはサングラスがあったほうが(視線を気取られないので)良さそうです。※信号停車中、隣のクルマのドライバーから話かけられたりした

さらには対向車から見るこのクルマのインパクトも非常に大きいと見え、ブラインドコーナーから出てきた対向車がこのクルマをみて驚いたと見え、思わず避けるかのような動きを見せるのにはこちらもびっくり。

なお、このDP935の車体重量は1240kg。

前輪には480kg、後輪には640kgがかかりますが、以前に乗った930ターボほどはリアヘビーという印象はなく、非常に扱いやすいクルマ。

もちろんパワーステアリングやドライバーアシストの類はないクルマですが、外観から想像するほどの神経質さはなく、安心して踏んで行ける、という印象です。

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最初は「このクルマを運転するんか・・・」とちょっとビビってしまったものの、いざ走り出してしまうと楽しくて仕方がなく、ずっと乗っていたくなるほど魅力に溢れるクルマでであるのは間違いなく、興味がある人にはぜひステアリングホイールを握って欲しいと思います。

この935のほか、ポルシェゲートさんではたくさんのポルシェを揃えており、911のルーツを追う意味でも、901、930、964と世代を追って911を借りてみるのも面白そう。

そしてミドシップポルシェの祖である914にも乗らないわけにはゆかず、また「FRの手本」と言われた944も乗っておくべき一台だと考えていて、日を改めてほかのクルマも借りてみようと思います。

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そのほかの画像はFecebookのアルバム「ポルシェDP935」に保存しています(95枚)

ポルシェゲート
住所:〒562-0024 大阪府箕面市粟生新家2-5-9
電話:072-200-5060
営業時間:10:00~18:00
ウエブサイト:http://www.porschegate.com/

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