| 不人気モデルは(そのモデルが本当に好きでない限り)買ってはならない |
さて、2020年5月はじめのロレックス相場。
コロナウイルスの影響による自粛真っ只中ということになりますが、大きな動きはなく、むしろ「反転」の兆しが見られるモデルも。
この理由としては「この先」つまりコロナショックの出口が見えてきたということがあり、中国がすでに通常運転に戻ったこと、欧州各国も5月より規制を緩和もしくは解除してゆくと報じられたことが関係していそう。
実際のところNYダウ、日経平均とも上昇に転じているので、ここからは世界中の経済活動が大きく盛り返すのかもしれません。
そしてロレックス相場の今後について、おそらくは「このまま上昇」に転じるのではとも考えています。
その理由としては、多くの正規店が休業しているために「正規店で購入できず」、やむなくプレミア価格を支払って購入する人が増えるだろうこと(ストレス発散の意味もある)、しかし新品の供給も停滞しているため、腕時計ショップも「買い取るタマや在庫がなくなる」ために値下げする必要がなくなること。
しかし自粛が開けた後には新品が出回り、それらを売却して利ざやを稼ぐ人が一気に増える可能性もあるものの、一足先に外出規制が終了した欧州では需要が高まり、アメリカや中国でもそれは同等と思われるので、海外からの「買い」が入ることで、当面は”需要が供給を上回る”だろうとも考えています。
加えて、多くの人はロレックスを投機商品だと考えていて、つまりは「お金儲けの道具」と捉えているということになり、そして儲かるとなった以上は資金が大量に流れ込むのもまた事実。
ロレックスは過去の例から見て「上がり続ける(投機としての側面のほか、実需もあり、実用品としての価値があるので、金同様に”安全資産”でもある)」ため、お金儲けを考える人はまずここへ資本と投下するものと思われます。
ロレックスを購入する層はコロナの影響をあまり受けない
なお、コロナ禍で職を失いロレックスどころじゃないだろうという意見もあるかとは思いますが、ロレックスのスポーツモデルを購入しようという人々は「コロナで打撃を受ける層ではない」とも考えており、むしろ様子見の期間が終了したことで積極的に動き始めるかもしれません。※これまで商品が動かずに価格が下がってきたのは、コロナ後が見えずに買い控えていたからで、生活が圧迫されたためではないと考える
そしてこれまでの経験上、「上がり始めると早い」のがロレックス相場であり、プレミア価格が許容できるならば、今が買いだとも考えていて、たとえプレミア価格で購入したとしても、1年後や2年後には、それを上回る価格で売れる、ということになりそう。
となると、いつ買えるかわからないロレックスマラソンを続けるより、プレミア価格を払ってでもさっさと購入して楽しみ、そして「しかるときが来て売却しても損することはない」くらいの考えでいたほうが健康的だとも思われます。
コスモグラフ デイトナ 116500LN
先月までずっと下がり続けていたコスモグラフデイトナ。
王者たるデイトナでもさすがにコロナには勝てなかったという印象ですが、4月後半になってやや盛り返しており、最安、平均価格ともにやや上昇しているようですね。
4月はじめの平均相場:2,769,516円
5月はじめの平均相場:2,726,552円
5月の中古最安:2,398,000円
ここ1年のピーク相場:3,057,915円(2019/6/10)
ここ一年のボトム相場:2,765,652円(2019/9/16)
定価:1,387,100円
GMTマスターII 126710BLNR(バットマン)
コスモグラフデイトナ同様に下落が続いていたGMTマスターII(バットマン)。
4月に入ってからも下降は続いているものの、4月末辺りにはデイトナと同じくやや相場が持ち直し、最安も安定しています。
4月はじめの平均相場:1,567,505円
5月はじめの平均相場:1,549,990円
5月の中古最安:1,498,000円
ここ1年のピーク相場:2,680,000円(2019/5/27)
ここ一年のボトム相場:1,567,505円(2020/4/2)
定価:918,000円
サブマリーナデイト 116610LN
コロナ禍の中でもまだ安定した相場を見せていたサブマリーナデイト。
やはりデイトナ、GMTマスターII同様に4月末に持ち直していて、下支えする層がいることもわかります。
4月はじめの平均相場:1,277,432円
5月はじめの平均相場:1,279,316円
5月の中古最安:1,019,850円
ここ1年のピーク相場:1,406,065円(2019/5/27)
ここ一年のボトム相場:1,220,335円(2019/9/16)
定価:943,000円
サブマリーナデイト 116610LV(ハルク)
グリーンサブこと「ハルク」。
こちらはほかモデルに対して相場の下落が緩やかで、根強い人気を感じさせます。
やはり4月末には安定期に入っていて、このあたりが「底」かもしれません。
4月はじめの平均相場:1,696,922円
5月はじめの平均相場:1,641,776円
5月の中古最安:1,392,980円
ここ1年のピーク相場:2,015,718円(2019/5/20)
ここ一年のボトム相場:1,660,798円(2019/9/23)
定価:987,000円
サブマリーナ 114060
相場反転がもっとも顕著なのがサブマリーナ「ノンデイト」。
スポーツロレックスの中では比較的求めやすい価格もであり、プレミア分が小さく、かつビジネスマンでも着用できるということで”市場で動きやすい”一本でもあります。
そのぶん「現状」をもっともよく表すモデルとも考えることができ、この動きが「今後のロレックス相場を示唆」しているのでしょうね。
4月はじめの平均相場:1,029,479円
5月はじめの平均相場:1,065,222円
5月の中古最安:889,850円
ここ1年のピーク相場:1,150,441円(2020/2/20)
ここ一年のボトム相場:1,828,406円(2019/9/23)
定価:832,700円
エクスプローラー 214270
こちらもサブマリーナ同様、実需買いの多いエクスプローラー。
微妙な値動きではありますが、最安が安定しているところから、まず持ち直すと考えて良さそうです。
4月はじめの平均相場:837,441円
5月はじめの平均相場:828,223円
5月の中古最安:698,000円
ここ1年のピーク相場:877,137円(2020/2/10)
ここ一年のボトム相場:798,652円(2019/8/19)
定価:687,500円
エクスプローラー II 216570
こちらも安定期に入ったと思われるエクスプローラーII。
ただし中古相場は新品の定価を大きく割っていて、これまで「なぜかプレミアがつかなかった」時代に逆戻りしつつある模様。
ロレックスは上述のとおり「投機商品」なので、人気のあるモデルには人気が集中するが、そうでないモデルには注目が集まらないという側面が強いようです。
そして、売るときのことを考えると「たとえ高価でも人気モデルを買っておく」のが鉄則であり、割安だからといって値段が上がっていないモデルに手を出すと、売るときにむしろ「損をする」ことにも。
つまり、より高いプレミアを支払ってでも購入したロレックスのほうが損をしにくく、割安で手に入れたモデルほど損をしやすいのがロレックスの世界ということになるのかもしれません。
4月はじめの平均相場:1,050,377円
5月はじめの平均相場:1,035,413円
5月の中古最安:809,850円
ここ1年のピーク相場:1,106,825円(2020/2/17)
ここ一年のボトム相場:973,210円(2019/9/20)
定価:875,600円
シードゥエラー 126600
こちらも安定した相場に入り、最安の価格が上昇し始めていることからも今後値上がりすると考えて良さそう。
シードゥエラーは「プロフェッショナル中のプロフェッショナルウォッチ」として機能面での評価が高く、そのためか価格が下がりにくいという性質を持つようにも思います。
4月はじめの平均相場:1,583,678円
5月はじめの平均相場:1,573,059円
5月の中古最安:1,409,850円
ここ1年のピーク相場:1,837,154円(2019/5/27)
ここ一年のボトム相場:1,509,004円(2019/9/16)
定価:1,230,900円
ミルガウス 116400GV
独特の相場を持つのがミルガウス。
もともとは技術者向けの、耐磁性能を高めた腕時計ということになりますが、現在ではほかにもずっと高い耐磁性能を持つ腕時計が多々あり(オメガ・シーマスターなど)、実用面ではその存在意義が薄くなっています。
そのためか生産量が極端に少ないようで、したがって流通数も少なく、しかし少数の人が求めるので相場を維持しているという印象。
もし生産中止になれば一気に価値を上げそうなモデルでもありますね。
4月はじめの平均相場:928,200円
5月はじめの平均相場:889,850円
5月の中古最安:729,800円
ここ1年のピーク相場:1,013,840円(2019/5/13)
ここ一年のボトム相場:919,480円(2019/12/9)
定価:876,700円
VIA:kakaku.com