| 当時、メルセデス・ベンツのカスタムにロリンザーは外せない存在だった |
さて、ロリンザーは先日「1989-1990年代っぽいディッシュホイール」を装着したメルセデスAMG GLC 63 Sを公開していますが、今回はなんとBMW 7シリーズにそのディッシュホイールを装着した画像を公開。
当時の一般的な傾向だと、「メルセデス・ベンツには重厚なディッシュホイール(主にロリンザーとAMG。カールソンも有名だった)」、「BMWにはスポーティーな5スポークホイール(主にシュニツァー)」というもので、物理的にはメルセデス・ベンツにスポーティーなスポークデザインホイール、BMWにディッシュホイールを装着することも可能なワケではありますが、これを実際に行った例は非常に少なかった、と認識しています。
ロリンザーはここ最近活動を活発化
なお、ロリンザーの設立は1930年と相当に古く(AMGよりもずっと古い)、もともとはメルセデス・ベンツの販売店そしてサービス工場としてのスタートです。
その後1970年代にチューニングビジネスへと乗り出すことになり、そこから独立した「スポーツサービス・ロリンザー」が現在知られるロリンザーというわけですね(正式な社名は”Sportservice Lorinser GmbH”)。
ただ、ここ最近はあまり話を聞くこともなく(欧州車のチューニングビジネスが下火になり、あまり取り上げられなくなったことも関係していると思う)、しかしここ最近は新しいホイールを発表するなどにわかに動きが活発化しています。
今回BMW 7シリーズに装着されるのは「LM2R」という新製品。
しばらくの間ロリンザーは世の中の流れに沿う形でスポークデザインホイールを販売していたものの、最近になってこのLM2Rを発売しており、このホイールは「懐かしさ」とともに各方面にて受け入れられているようですね。※次はこのデザインの3ピースが登場しそうだ
90年代は日本においてもひとつの欧州車チューニングブームを迎えており、ロリンザーの他にもブラバス、現在はメルセデス・ベンツの一ブランドとなったAMG、さらにはケーニッヒなど様々なチューナーが登場していますが、やはり過激だったのはブラバス。
このケーニッヒは「とんでもないワイドボディ」で知られ、まさに90年代を代表するチューナー(コンプリートカー)でもありましたが、アパレル同様に「流行が巡り巡る」のであれば、またこういったスタイルが流行る日が来るのかもしれませんね。
参照:Lorinser